GSX R400Rが「曲がらない」と言われる理由について気になっている方も多いのではないでしょうか。
このバイクは、1980年代後半から1990年代にかけて製造されたスズキのミドルクラスレーサーレプリカで、高回転型エンジンや軽量車体が特徴です。
しかし一方で、コーナリング性能に癖があり、「GSX R400R 曲がらない」といった評判が検索されるほどです。
この記事では、GSX R400Rの特徴や基本スペックをはじめ、なぜ「曲がらない」と言われるのか、その理由と対策を詳しく解説します。
また、他車種との比較や、ライディング技術、カスタム方法なども紹介し、このバイクを最大限に楽しむためのヒントをお届けします。
GSX R400Rの魅力を再発見し、課題を乗り越えるための情報をぜひチェックしてください。

この記事では以下のことがわかります。
- GSX R400Rが「曲がらない」と言われる原因や設計上の特徴
- コーナリング性能を改善するための具体的なカスタムや対策
- 他車種と比較した際のGSX R400Rの強みと課題
- GSX R400Rの特性を活かしたライディング技術や楽しみ方


GSX R400Rはなぜ「曲がらない」と言われるのか


- 特徴と基本スペック
- 「曲がらない」と言われる理由
- 他車との比較で分かるGSX R400Rの課題
- GSX R400Rのインプレ:ライダーの評価
- GSX R400RとSPモデルとの違い
- YZF R6も「曲がらない」と感じる理由
特徴と基本スペック
GSX R400Rは、スズキが1980年代後半から1990年代にかけて製造したミドルクラスのレーサーレプリカバイクです。
このバイクは、当時の技術やデザインの集大成とも言えるモデルで、軽量な車体と高回転エンジンが特徴です。
特にGK76A型以降は、倒立フロントフォークやアルミフレームといったハイエンドな装備が採用されており、当時の最新技術が盛り込まれていました。
スペックを簡単にまとめると、排気量は398cc、水冷4ストローク直列4気筒エンジンを搭載しています。
最高出力は53馬力で、これは1993年の馬力規制の影響を受けた数字ですが、それ以前のモデルではより高出力のものもありました。
車体重量は約190kgと、取り回しがしやすい軽量設計がポイントです。
また、このバイクはスポーツ走行を想定した設計がされており、エアロダイナミクスを考慮したフルカウルデザインが採用されています。
タイヤサイズも当時のミドルクラスバイクとしては先進的で、前後17インチのワイドタイヤを装備しています。
これらの特徴により、直線での加速性能は抜群ですが、同時にコーナリング性能が課題とされることも少なくありません。
GSX R400Rは、当時のスポーツバイク愛好者から高い注目を浴びましたが、後述する理由で市場ではやや苦戦した側面もあります。
「曲がらない」と言われる理由


イメージ画像:当サイトにて作成
GSX R400Rが「曲がらない」と言われる理由の一つは、サスペンションやフレーム設計にあります。
このバイクは高速域での安定性を重視した設計がされており、その結果、低速域でのコーナリング性能に課題が出ていると言われています。
具体的には、サスペンションが硬めに設定されているため、ライダーが意図するようなスムーズな旋回が難しいと感じることがあります。
さらに、リアサスペンションがライダーの動きに対してやや敏感すぎるという声もあります。
これにより、リアが不安定になりやすく、結果として「曲がらない」という印象を持たれることがあるのです。
また、前述のように53馬力のエンジンを搭載しているため、加速が非常に鋭く、特に初心者や中級者ライダーにとってはコーナリング時のコントロールが難しく感じられる場合があります。
ただし、これはあくまで設計上の特徴であり、すべてのライダーが「曲がらない」と感じるわけではありません。
適切なタイヤの選択やサスペンションセッティングの変更、ライディング技術の向上によって、この課題を克服しているユーザーも多く存在します。
他車との比較で分かるGSX R400Rの課題
他車と比較すると、GSX R400Rの課題がより明確になります。
同時期の競合モデルとしては、ホンダのCBR400RRやVFR400R、ヤマハのFZR400、カワサキのZXR400などがあります。
これらのバイクはいずれもGSX R400Rと同じくレーサーレプリカのカテゴリーに属しており、それぞれ独自の強みを持っています。
例えば、ホンダのVFR400Rは、カムギアトレイン式エンジンのスムーズなパワーデリバリーと、コーナリング時の安定感が高く評価されています。
一方、ヤマハのFZR400は、軽量な車体とスムーズな操作感で、特にワインディングロードでの扱いやすさが際立っています。
これに比べると、GSX R400Rはエンジンの鋭いレスポンスや直線での速さに注力している分、コーナリング性能や乗り心地の面で若干のハンデを感じることがあるのです。
さらに、GSX R400Rのもう一つの課題は、部品の供給が他車に比べて難しい点です。
特に現在では純正パーツの入手が困難な場合が多く、これが維持コストの面での負担となっています。
他車種は比較的部品が流通していることもあり、結果的に長期的な維持が容易です。
このように、他車と比較することでGSX R400Rの魅力と課題が浮き彫りになりますが、一方でこのバイク特有の直線での爽快感やデザインの美しさを評価する声も根強いです。
課題を認識しつつも、それを補う工夫をすれば、十分に楽しめるバイクと言えるでしょう。
GSX R400Rのインプレ:ライダーの評価


イメージ画像:当サイトにて作成
GSX R400Rのライダー評価は、個人の好みや走行環境によって大きく分かれます。
一部のライダーからは「直線での加速性能が抜群で、高回転域では本当に気持ちいい」と高く評価されています。
軽量な車体と高回転型のエンジンが合わさることで、ツーリングやスポーツ走行で十分なパフォーマンスを発揮します。



しかし一方で、コーナリング性能については賛否が分かれる点も特徴です。
特に「サスペンションが硬めで、低速のコーナーでは少し曲がりにくい」と感じる人が多いようです。
これはサーキットを意識した設計の影響もあるため、街乗りやワインディングロードではその硬さがネガティブに感じられる場合があります。
また、ブレーキの効きが他車と比べて控えめだという意見もあります。
「現代のバイクにはない荒削りな面が魅力」と感じる人もいれば、「操作性が素直でないのが難点」と思う人もいます。
このように、GSX R400Rは一癖あるバイクとして愛される一方で、万人向けではないと感じる人もいるようです。
ただ、その個性が好きなライダーにとっては唯一無二の相棒になり得る一台です。
GSX R400RとSPモデルとの違い
GSX R400Rには、SPやSPⅡといった特別仕様モデルがラインナップされていました。
これらのSPモデルは、よりサーキット走行に特化した装備を持っており、通常モデルとは一味違う魅力があります。
具体的には、SPモデルにはクロスレシオのミッションが採用されており、ギアチェンジの感覚が非常にスムーズです。
また、強化クラッチが搭載されているため、高負荷な走行でも安定したパフォーマンスを発揮します。
さらに、前後サスペンションに調整機能が追加されており、自分好みのセッティングが可能になっています。
見た目の違いとしても、SPモデルはゴールドチェーンや特別なカウルデザインが採用されていることが多く、スタイリッシュな印象を与えます。
一方で、SPⅡはSPのミッションを標準仕様に戻したモデルで、一般道での使い勝手を考慮した仕様となっています。
これらの違いから、サーキットでの走行を楽しみたい人にはSPモデル、普段使いも視野に入れたい人にはSPⅡやスタンダードモデルが向いていると言えるでしょう。
それぞれの特徴を理解して選ぶことで、より充実したバイクライフを送ることができます。
YZF R6も「曲がらない」と感じる理由


GSX R400Rと同じように、ヤマハのYZF R6も「曲がらない」と感じるライダーが一定数います。
この原因は、バイクの設計思想がサーキット走行を前提にしているためです。YZF R6は、極端に攻めた前傾姿勢や高回転型エンジンが特徴であり、高速域での安定性やパフォーマンスを最優先に考えられています。
このため、低速域での操作性は犠牲にされている部分があります。
具体的には、フロントフォークのセッティングが硬めで、低速コーナーではライダーが積極的にバイクを倒し込む必要があります。
また、車体重量が比較的軽量であるものの、その軽さが低速域では不安定さを感じさせる場合があります。
さらに、YZF R6のエンジン特性も一因です。
高回転域では圧倒的なパフォーマンスを発揮しますが、低回転ではややトルク不足を感じることがあります。
これが、街乗りや低速コーナーで「曲がらない」と思われる原因になっているのです。
ただし、こうした特性はセッティングやライディングスキルの工夫で改善可能です。
例えば、フロントサスペンションのプリロードを調整したり、適切なタイヤを選ぶことで操作性が大きく向上します。
YZF R6は、扱いにくい部分があるからこそ、乗りこなしたときの満足感が大きいバイクと言えるでしょう。
GSX R400Rの「曲がらない」問題を解決する方法


- 最高速から見る性能の特徴
- コーナリング性能改善のためのカスタム方法
- 他車種に学ぶコーナリング性能の向上ポイント
- コーナリング特性を活かすライディング技術
- GSX R400Rを選ぶべきライダーの特徴
最高速から見る性能の特徴
GSX R400Rは、当時のレーサーレプリカバイクらしい鋭い加速性能と、高い最高速を持つバイクです。
カタログ上の最高速は180km/hとされていますが、実際にはセッティング次第でそれ以上の速度を出すことが可能な場合もあります。
この性能は、軽量な車体と高回転型のエンジン設計によるものです。
このバイクの特徴のひとつは、エンジンの回転数を高く維持して走ることで本領を発揮するという点です。
低速から中速でのトルクは控えめですが、高回転に入るとエンジンが一気に目を覚まし、勢いよくスピードを上げていきます。
特に直線道路や高速道路では、この特性がライダーに爽快感を与えます。
ただし、このような特性は、街乗りや渋滞の多い環境では少し扱いにくく感じることもあります。
エンジン回転数を常に高めに保つ必要があるため、燃費が悪くなる傾向もあり、燃料タンクの容量16Lでは頻繁に給油が必要になる場合もあります。
とはいえ、GSX R400Rの最高速性能は、このクラスのバイクとしては非常に魅力的です。
特に、直線で他車をリードする感覚は、レーサーレプリカ好きにはたまらないポイントでしょう。
しっかりと整備された状態で、その性能を存分に楽しみたいバイクです。
コーナリング性能改善のためのカスタム方法


イメージ画像:当サイトにて作成
GSX R400Rのコーナリング性能を改善するためには、いくつかのカスタム方法があります。



まず最初に試したいのが、サスペンションのセッティングです。
このバイクは元々サーキット志向で硬めのセッティングになっているため、街乗りやワインディングロードでは柔らかめの設定に変更すると、コーナリングがスムーズになります。



次にタイヤの選択です。
GSX R400Rは当時の標準的なラジアルタイヤを装備していますが、現代の高性能タイヤに変更することで、グリップ力が向上します。
特にコーナーでの安定感が増し、より安心して曲がることができるようになるでしょう。



ステアリングダンパーの装着もおすすめです。
特に、高速域でのハンドリングを安定させる効果があり、コーナーでのバイクの挙動を抑えることができます。
このカスタムは、特に峠道やサーキット走行を楽しむライダーに効果的です。



また、バックステップを導入することで、より攻めたライディングポジションを取れるようになります。
足元の位置が変わることで、車体を傾けやすくなり、より自然なコーナリングが可能になります。
これらのカスタムを組み合わせることで、GSX R400Rのコーナリング性能は大幅に向上します。
他車種に学ぶコーナリング性能の向上ポイント
他車種の特性から学ぶことで、GSX R400Rのコーナリング性能を向上させるヒントが得られます。
例えば、ホンダのVFR400Rは、バランスの良いフレーム設計と高性能なサスペンションで知られています。
このバイクの特徴は、サスペンションがしなやかで、ライダーの意図にスムーズに反応することです。
GSX R400Rも、サスペンションのセッティングを見直すことで、コーナリング性能を改善できる可能性があります。
ヤマハのFZR400からは、軽量化の重要性を学ぶことができます。
このモデルは、車体全体が軽量に設計されており、これがコーナーでの取り回しの良さにつながっています。
GSX R400Rも、不要な部品を取り外したり、軽量なアフターマーケットパーツに交換することで、似たような特性を得ることができます。
また、カワサキのZXR400は、倒立フォークを活かした安定性が特徴です。
GSX R400Rもフロントフォークのメンテナンスやアップグレードを行うことで、コーナリング時の安定性をさらに引き出すことが可能です。
こうした他車種の良い部分を取り入れることで、GSX R400Rの課題を改善し、より快適で楽しいライディングを楽しむことができるでしょう。
コーナリング特性を活かすライディング技術
GSX R400Rのコーナリング特性を最大限に活かすためには、ライディング技術を工夫することがポイントです。
このバイクは直線での安定性や加速力が魅力ですが、コーナリングでは独特の癖があります。
そのため、少し意識を変えるだけで走りが大きく変わることを覚えておきましょう。
まず、コーナー進入時の「ブレーキング」が重要です。
GSX R400Rはフロントサスペンションが硬めで、減速時に荷重が前にかかりやすい特性があります。
このため、ブレーキは強く握りすぎず、じわっと効かせる感覚を大事にすると安定した姿勢で曲がりやすくなります。
次に、コーナリング中の「視線」がカギを握ります。
目線は常にコーナーの出口に向けることで、自然とバイクがその方向に向かいます。
GSX R400Rは直線での加速が得意ですが、コーナー中は慎重にライン取りをすることで、特性を活かしたスムーズな走行が可能です。
そして「バイクを倒すタイミング」も大事です。
GSX R400Rは硬めのリアサスペンションの影響で、倒し込みに少し力が必要な場面があります。
そのため、無理にバイクを倒そうとするのではなく、体を少し外側にずらして荷重をかける「リーンアウト」のテクニックを試してみましょう。
このようなライディング技術を駆使すれば、GSX R400Rの持つ特性を活かした走りが実現します。
練習を重ねて、自分のバイクをしっかり操れるライダーを目指しましょう。
GSX R400Rを選ぶべきライダーの特徴
GSX R400Rを選ぶべきライダーには、いくつかの特徴があります。
このバイクは、扱いやすさよりも「走りそのものを楽しみたい」と考える人に向いているモデルです。
では、どのようなライダーにぴったりなのでしょうか?
まず、レーサーレプリカスタイルに憧れる人におすすめです。
GSX R400Rは、フルカウルのスタイリッシュなデザインとアルミフレームの美しさが特徴です。
外見だけでなく、走りもスポーツ性能を追求しているため、見た目と中身の両方に満足できるでしょう。
次に、スピード感を楽しみたい人にもぴったりです。
このバイクは高回転型エンジンのため、直線での加速が非常にスムーズ。
サーキットや高速道路での走行にワクワクする人にとっては最高の相棒になるはずです。
一方で、ライディングに挑戦したいという「バイクの操作を楽しみたい人」にも向いています。
GSX R400Rはコーナリングに癖があり、最初は難しく感じることもありますが、乗りこなすことで得られる達成感は格別です。
技術を磨くことを楽しみたい人にとっては、良い相棒となるでしょう。
ただし、部品の供給が限られていることや、燃費がそれほど良くない点には注意が必要です。
こうした維持面の負担を理解した上で、愛車として迎え入れられる人が理想的です。
GSX R400Rは「バイクライフに挑戦や達成感を求める人」にこそ、ふさわしいバイクと言えるでしょう。
GSX R400Rが「曲がらない」とされる理由と魅力を総括
- GSX R400Rは1980年代後半に登場したミドルクラスのレーサーレプリカである
- 高回転型エンジンを搭載し、直線での加速性能が魅力である
- 398ccエンジンは53馬力を発揮し、軽量車体が特徴
- サスペンションが硬めで、低速域でのコーナリングが難しい
- 高速域での安定性を重視した設計が「曲がらない」とされる要因
- タイヤやサスペンション調整でコーナリング性能を改善可能
- 他車と比較すると、部品の供給面でハンデがある
- レーサーレプリカとしてサーキット志向の特性を持つ
- VFR400RやFZR400に比べ、低速での操作性で課題がある
- SPモデルはクロスレシオや強化クラッチを搭載し、サーキット向け
- 現代のタイヤやカスタムパーツで走行特性を向上できる
- GSX R400Rはデザインと直線での爽快感が評価される
- ライディング技術次第で「曲がらない」課題を克服可能
- 高速道路や直線路を好むライダーに最適な性能を持つ
- レーサーレプリカの魅力を体験したいライダー向けのモデルである
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