XSR700は不人気?後悔する前に知るべき魅力と注意点

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XSR700は果たして不人気なのか??

「XSR700 不人気」というキーワードで検索されたあなたは、このバイクの魅力に惹かれつつも、市場での評価や購入後の満足度に不安を感じているのかもしれません。ネオレトロなデザインは唯一無二ですが、なぜ「不人気」と言われることがあるのでしょうか。

この記事では、巷でささやかれるXSR700の不人気説の真相に迫ります。デザインに関しての意見や、兄弟車であるXSR900との違いの比較はもちろん、購入後に「つまらないし飽きる?」と感じる可能性や、具体的な後悔ポイントについても客観的な視点から深掘りしていきます。

また、気になるロングツーリング性能から、日々の維持費に関わる燃費性能と航続距離まで、所有する上で知っておきたい情報を網羅しました。

この記事を最後まで読めば、XSR700があなたにとって本当におススメの人なのか、後悔のない選択をするための判断材料がきっと見つかるはずです。

  • XSR700が不人気と言われる具体的な理由
  • 購入前に知っておきたいメリットとデメリット
  • XSR900やライバル車との客観的な比較
  • 後悔しないために自分に合うバイクかを見極める方法
目次

XSR700が不人気と言われる理由を分析

YAMAHA

XSR700が「不人気」と評される背景には、単一の理由ではなく、デザインの独自性、兄弟モデルとの関係、市場での立ち位置といった複数の要因が複雑に絡み合っています。ここでは、なぜそのようなイメージが持たれるのか、多角的に分析していきます。

  • デザインに関しての意見と評価
  • XSR900も不人気?違いを比較してみる
  • 比較されるライバル車の存在
  • 生産終了の噂と国内販売台数
  • 国内仕様と海外仕様の違いとは

デザインに関しての意見と評価

イメージ画像:当サイトにて作成

XSR700のデザインは、このバイクの魅力を語る上で最も重要な要素であり、同時に評価が大きく分かれるポイントでもあります。好きか嫌いかがはっきりと分かれるため、不人気という印象の一因になっていると考えられます。

このバイクは「ネオレトロ」というコンセプトを掲げ、クラシカルな要素と現代的なメカニズムを融合させています。丸型のヘッドライトや水平基調のタンクからシートにかけてのラインは、どこか懐かしい雰囲気を醸し出しています。

一方で、エンジンの造形やフレームワークは現代のバイクらしく、メカニカルな印象を与えます。この「腰上はクラシカル、腰下はメカニカル」というアンバランスさが、一部のライダーには「絶妙なセンス」と高く評価されています。特に、アルミ製のタンクカバーやフロントフェンダーの質感は高く、所有する満足感を高めてくれるでしょう。

しかし、この独特なスタイルが、逆に言えば万人受けしにくい要因ともなっています。伝統的なレトロバイクを好む層からは「中途半端」と見られることがあり、最新のストリートファイターを好む層からは「地味」に映るかもしれません。結果として、デザインが好みでないライダーにとっては、選択肢から外れやすいバイクと言えます。

XSR900も不人気?違いを比較してみる

イメージ画像:当サイトにて作成

XSR700の評価を考える上で、兄貴分であるXSR900の存在は無視できません。むしろ、XSR900は人気モデルであり、その存在感が相対的にXSR700の立ち位置を難しくしている側面があります。

多くの購入検討者がこの2台を比較しますが、その理由は価格差が比較的小さいことにあります。

モデルエンジン最高出力車両重量電子制御メーカー希望小売価格(税込)
XSR700688cc 並列2気筒73PS188kgABS913,000円
XSR900888cc 並列3気筒120PS193kgIMU搭載、多機能1,254,000円

※2024-2025年時点のモデル情報

表を見ると、約34万円の価格差で、排気量、パワー、そして電子制御の充実度に大きな違いがあることが分かります。XSR900はIMU(慣性計測ユニット)を搭載し、トラクションコントロールやスライドコントロールなど、最新のスーパースポーツに匹敵する電子制御を備えています。

「せっかく大型免許を取得したのだから、よりパワフルで装備の充実したモデルに乗りたい」というライダー心理が働くのは自然なことです。このため、予算に少し余裕があればXSR900に流れる傾向が見られます。言ってしまえば、XSR700はXSR900という非常に魅力的な比較対象が身近に存在することで、選ばれにくい状況が生まれているのです。

比較されるライバル車の存在

イメージ画像:当サイトにて作成

XSR700が属するミドルクラスのネイキッドバイク市場は、国内外のメーカーから魅力的なモデルが多数発売されており、競争が非常に激しいカテゴリーです。これも、XSR700が「不人気」と見られがちな一因と言えるでしょう。

比較対象となるのは、同じネオレトロというジャンルに留まりません。例えば、カワサキのZ900RSは、伝説的な「Z」の歴史的背景と美しい4気筒エンジンで絶大な人気を誇ります。スズキのSV650は、Vツインエンジンの鼓動感とコストパフォーマンスの高さで根強い支持があります。また、ホンダのCL500は、スクランブラースタイルで新たなファン層を獲得しています。

これらのライバル車は、それぞれが「4気筒サウンド」「Vツイン」「スクランブラー」といった明確で分かりやすい個性を持っています。これに対して、XSR700の魅力は「クロスプレーンコンセプトの2気筒エンジンによる扱いやすさ」や「独特のネオレトロデザイン」にあり、その魅力が伝わるまでには少し時間がかかるかもしれません。

多くの選択肢がある中で、XSR700を積極的に選ぶには、その個性とコンセプトに強い共感を持つことが鍵となります。

生産終了の噂と国内販売台数

イメージ画像:当サイトにて作成

「XSR700は生産終了した」という噂を耳にすることがありますが、2025年7月現在、ヤマハの公式サイトには現行モデルとしてラインナップされており、これは正確な情報ではありません。ただ、なぜこのような噂が流れるのかというと、その背景には極端に少ない販売台数が関係しています。

ヤマハが公表しているXSR700の国内年間販売計画台数は、わずか400台です。これは、年間数千台を販売する人気モデルと比較すると、非常に少ない数字です。市場に出回る絶対数が少ないため、街中やツーリング先で見かける機会はほとんどありません。

この希少性が、「あまり売れていないのではないか?」「人気がないから、もうすぐ生産が終わるのではないか?」という憶測を呼び、不人気なイメージや生産終了の噂に繋がっていると考えられます。

実際には、海外では一定の人気を確立しているモデルであり、国内では「知る人ぞ知る」というニッチなポジションを狙った戦略なのかもしれません。いずれにしても、販売台数の少なさが、不人気というイメージをユーザーに与えていることは間違いないでしょう。

国内仕様と海外仕様の違いとは

イメージ画像:当サイトにて作成

XSR700は、海外では日本国内よりも高い評価を得ており、豊富なカラーバリエーションやカスタムパーツが展開されています。この内外での評価の違いも、国内での立ち位置を複雑にしている要因の一つです。

バイクの基本的な性能やスペックにおいて、国内仕様と海外仕様で大きな違いはありません。しかし、評価が分かれる最大の要因は、日本特有の免許制度とライダー心理にあると考えられます。

海外では、ミドルクラスのバイクとして、その軽さや扱いやすさが純粋に評価されます。一方で日本では、「普通二輪」と「大型二輪」という免許区分によるヒエラルキーが存在します。

苦労して大型二輪免許を取得したライダーの中には、「一目で大型バイクと分かる迫力や所有感」を求める人が少なくありません。XSR700は400ccクラスと見間違えるほどコンパクトな車体であるため、この「見栄」や「所有感」を満たしにくいという側面があります。

オーナーの中には、有料道路の料金所で125ccに間違われたという笑えないエピソードを語る人もいるほどです。

このように、バイク自体の性能とは別の、日本独自の市場環境やライダーの価値観が、海外での評価とのギャップを生み、「日本では受け入れられにくい=不人気」というイメージに繋がっているのかもしれません。

XSR700は不人気?購入を判断するポイント

YAMAHA

ここまでXSR700が不人気と言われる理由を見てきましたが、それはあくまで一面的な評価です。ここからは、あなたが実際に購入を検討する上で重要となる、具体的な性能や特性について解説します。これらのポイントを理解することで、XSR700が本当に自分に合ったバイクなのかを判断できるはずです。

  • 気になるロングツーリング性能
  • 実際の燃費性能と航続距離
  • 購入者の後悔ポイントとは?
  • つまらないし飽きるという声の真相
  • 結論:XSR700がおススメの人

気になるロングツーリング性能

イメージ画像:当サイトにて作成

XSR700のロングツーリング性能は、長所と短所がはっきりしており、ライダーのツーリングスタイルによって評価が大きく変わります。

まず長所として挙げられるのは、軽量な車体(188kg)と扱いやすいエンジン特性です。このおかげで、峠道のようなワインディングではヒラヒラと軽快に駆け抜けることができ、バイクを操る楽しさを存分に味わえます。アップライトなライディングポジションも相まって、下道をのんびりと景色を楽しみながら走るような中距離ツーリングでは、疲れにくく最高の相棒となるでしょう。

一方で、短所も明確です。最も大きな課題は、カウルが一切ないことによる高速道路での風圧です。時速80km程度までは快適ですが、100km/hを超えて巡航を続けるのは、上半身に直接当たる風圧との戦いになり、かなりの体力を消耗します。また、オーナーからは「シートが硬い」という意見が多く聞かれ、長時間の乗車でお尻が痛くなる可能性があります。

さらに、積載性はほぼ皆無と言ってよく、シート下のスペースもETC車載器を収めるのがやっとです。そのため、ロングツーリングに出かける際は、サイドバッグやシートバッグの追加が必須となります。幸い、社外品でスクリーンやキャリア、快適性を向上させるシートなどが販売されているため、これらの弱点はカスタムによってある程度克服することが可能です。

実際の燃費性能と航続距離

イメージ画像:当サイトにて作成

XSR700の経済性を考える上で、燃費と航続距離は重要な指標です。結論から言うと、燃費性能は非常に優秀ですが、航続距離には少し注意が必要です。

良好な燃費性能

搭載されている688ccのCP2エンジンは、ヤマハの「クロスプレーン・コンセプト」に基づき、優れた燃焼効率を実現しています。

公式スペックであるWMTCモード値では23.8km/Lとされていますが、実際のオーナーレビューを見ると、街乗りからツーリングまで含めた平均実燃費はリッター25km前後という声が多く、丁寧な運転を心がければリッター30kmに迫ることもあります。これは700ccクラスの大型バイクとしては、かなり良好な数値と言えます。

航続距離の注意点

一方で、航続距離を計算する上で鍵となる燃料タンクの容量は13Lと、やや小さめです。これは、流麗なデザインを優先した結果と考えられます。仮に実燃費を25km/Lとすると、計算上の航続距離は325km(13L × 25km/L)となります。

街乗りや日帰りツーリングでは全く問題ありませんが、ガソリンスタンドが少ない山間部などを走る長距離ツーリングでは、給油のタイミングを早めに計画しておく必要があります。燃料計の最後の1メモリが点滅し始めてから慌てることのないよう、200km~250km走行するごとを目安に給油する習慣をつけておくと安心です。

購入者の後悔ポイントとは?

XSR700のデザインやコンセプトに惹かれて購入したものの、後から「思っていたのと違った」と感じる後悔ポイントも存在します。主なものとして、「装備のシンプルさ」と「足つき性」の2点が挙げられます。

割り切りが必要な装備面

現代のバイク、特に同価格帯のライバル車が電子制御を充実させている中で、XSR700の装備は非常にシンプルです。搭載されている電子制御はABS(アンチロック・ブレーキ・システム)のみ。

トラクションコントロールや走行モード切り替え、クイックシフターといった快適装備や安全装備はありません。また、アシスト&スリッパークラッチも非搭載のため、クラッチレバーの操作はやや重く、シフトダウン時のエンジンブレーキも強めに効きます。

これらの点を「バイクらしいダイレクトな操作感」と捉えるか、「時代遅れで物足りない」と捉えるかで満足度が大きく変わります。最新の電子制御によるサポートを期待している場合、購入後に後悔する可能性が高いでしょう。

スペック以上に気になる足つき性

カタログ上のシート高は835mmと、ミドルクラスのバイクとしては高めの設定です。身長170cmのライダーでつま先がしっかり着く程度、160cm台の方だと不安を感じるかもしれません。シートの幅がスリムなため、スペックの数値ほど絶望的ではありませんが、購入前には必ず実車に跨って足つきを確認することが不可欠です。

もちろん、純正オプションのローダウンシートや社外製のローダウンキットを装着することで、足つき性は大幅に改善できます。しかし、これらは追加の費用が発生するため、あらかじめ予算に含めて検討しておくことが大切です。

つまらないし飽きるという声の真相

イメージ画像:当サイトにて作成

一部で聞かれる「XSR700はつまらないし、すぐに飽きる」という評価。この真相は、乗り手がバイクに何を求めるかという価値観の違いに起因すると考えられます。

このバイクは、リッタークラスのスーパースポーツのような、脳が痺れるほどの絶対的なパワーや過激な加速感を持っているわけではありません。また、4気筒エンジンのような甲高く官能的な排気音を奏でるわけでもありません。

そのため、バイクに非日常的なスリルや分かりやすい刺激を第一に求めるライダーにとっては、確かに「物足りない」あるいは「つまらない」と感じられる可能性があります。

しかし、XSR700の真の魅力は、そうした分かりやすい刺激とは別のところにあります。搭載されているCP2エンジンは、低回転から中回転域にかけてのトルクが非常に豊かで、アクセル操作に対してバイクがリニアに反応します。ライダーが意図した通りにバイクが動いてくれる感覚は、「バイクと対話している」ような濃密なライディング体験をもたらします。

街中をゆっくり流しているだけでもエンジンの心地よい鼓動を感じることができ、ワインディングに持ち込めば、軽快な車体を活かして自分の手足のように操る楽しさがあります。言ってしまえば、XSR700は「刺激的」というよりは「奥深い」バイクなのです。

日々の生活の中でバイクとの一体感をじっくりと楽しみたいライダーにとっては、決して飽きることのない、長く付き合える最高のパートナーになる可能性を秘めています。

結論:XSR700がおススメの人

イメージ画像:当サイトにて作成

ここまで様々な角度からXSR700を分析してきましたが、これらの情報を踏まえて、このバイクはどのような人におススメできるのでしょうか。

それは、他人の評価やスペックの数字に惑わされることなく、自分自身の価値観でバイクを選べる人です。世間的な人気やリセールバリューよりも、自分が本当に「格好いい」と思えるデザイン、「乗ってみたい」と感じる乗り味を大切にするライダーにこそ、XSR700は響くはずです。

具体的には、以下のような方に特におススメできます。

  • 他にないネオレトロなデザインに一目惚れした人
  • 重たいバイクの取り回しに疲れ、軽くて扱いやすい大型バイクを探している人
  • 街乗りから日帰りツーリングまで、一台で気軽にこなしたい人
  • 最高速やパワーよりも、エンジンの鼓動感や操る楽しさを重視する人
  • ABS以外の電子制御は不要と割り切れ、シンプルなバイクを好む人
  • 豊富なカスタムパーツを活かして、自分だけの一台に仕上げていきたい人

逆に、リッタークラスに匹敵するパワーやステータス性、最新の電子制御による安全・快適性を求めるのであれば、XSR900や他のライバル車を検討する方が、購入後の満足度は高くなるかもしれません。

XSR700は不人気でも唯一無二の魅力を持つ

  • XSR700が不人気と言われるのは、販売台数の少なさやXSR900の存在が主な理由
  • デザインは評価が分かれるが、気に入れば所有満足度は非常に高い
  • XSR900とは価格差以上にパワーと電子制御で大きな違いがある
  • ミドルクラスには個性的なライバル車が多く、競争が激しい
  • 生産終了は噂であり、現行モデルは販売されている
  • 日本特有の免許制度やライダー心理が国内での評価に影響している
  • ツーリング性能は、中距離までは得意だが高速巡航や積載性は工夫が必要
  • 燃費は優秀だが、タンク容量が小さいため航続距離には注意
  • 後悔ポイントは主に電子制御の少なさとシート高に集約される
  • 「つまらない」のではなく「刺激」よりも「奥深さ」を重視した乗り味
  • 他人の評価より自分の感性を信じるライダーにとって最高の相棒になり得る
  • 軽量で扱いやすいため、ベテランのセカンドバイクや初心者にも向いている
  • ABS以外の電子制御が不要で、シンプルな操作感を楽しみたい人向け
  • カスタムベースとしての素性が良く、自分好みに育てる楽しみがある
  • 結論として、XSR700は「不人気」という言葉だけでは語れない、多くの魅力を持ったバイクである
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