ZZR400は、かつてカワサキが生産していたフルカウルスポーツバイクで、今も中古市場で根強い人気があります。
しかし検索をしていると、「ZZR400 安い理由」が気になっている方も多いようです。
この記事では、なぜZZR400が安い価格で流通しているのか、その背景を詳しく解説します。
ポイントとなるのは、新車価格と中古価格の違い、壊れやすい箇所や持病の存在、そして中古車購入時の注意点などです。
また、人気が再燃している現在の市場動向や、フルパワー化による影響、最高速と加速性能、燃費性能と航続距離など、性能面についてもふれながら、どんな人におすすめなのかも紹介していきます。
「コスパ重視でバイクを選びたい」「見た目と性能のバランスが取れた1台を探している」といった方には、ZZR400がぴったりかもしれません。
中古購入の前に、この記事でポイントをしっかり確認しておきましょう。

この記事では以下のことがわかります。
- ZZR400が安くなっている主な3つの理由
- 中古市場での価格の違いやその背景
- 故障しやすい部分や注意すべきポイント
- フルパワー化や燃費性能など性能面の特徴
ZZR400が安い理由を徹底解説


バイクブロスより引用
- 安い3つの理由に迫る
- 新車価格と中古価格の違い
- 中古車購入時の注意点とは
- 壊れやすい箇所や持病の影響
- フルパワー化による影響
安い3つの理由に迫る


イメージ画像:当サイトにて作成
KAWASAKI ZZR400が他のバイクに比べて安く販売されている理由は、
主に
- 「市場での人気の変化」
- 「生産終了による流通状況」
- 「維持管理にかかるコスト」
の3点です。
まず、現在のバイク市場では、400ccクラスそのものの人気が下がってきています。
昔は普通二輪免許で最大の排気量だったため人気がありましたが、今は250ccの軽量モデルや大型バイクの方が注目されがちです。
そのため、ZZR400のような中間排気量のモデルは需要が落ち、価格も下がりやすくなっています。
次に、生産がすでに終了していることが理由として挙げられます。
新車で手に入らない以上、中古市場でしか購入できません。
そして中古市場に出回っている車両は年式が古く、走行距離が長いものも多いため、相場が自然と安くなります。
最後に、整備や部品交換にやや手間がかかる点も、購入をためらう人が多い理由です。
特にキャブレターの調整や冷却系統のトラブルなど、初心者には少しハードルの高いメンテナンスが必要になることがあります。
そうしたリスクを避けたい人が多い結果として、ZZR400の価格は安く設定されがちです。
このように、「人気の変化」「古さ」「維持の難しさ」が組み合わさり、ZZR400は中古でも手が届きやすい価格帯となっているのです。
新車価格と中古価格の違い


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ZZR400の新車価格と中古価格には、大きな差があります。
新車で販売されていた当時は、車体価格が約70〜75万円でした。
しかし現在の中古市場では、状態によっては20万円台前半で購入できる車両も珍しくありません。
こうした価格差が生まれる理由の一つは、年式の古さです。
ZZR400は1990年代から2000年代初頭に生産されていたため、どの車両もすでに10年以上が経過しています。
これだけの年月がたつと、どんなに丁寧に乗られていてもパーツの劣化は避けられず、自然と価格は下がります。
ただし、中古価格は一律に安いわけではありません。
例えば、走行距離が少ないものや、車検が長く残っているもの、しっかりと整備された車両は30万〜40万円の価格帯になることもあります。
逆に、外装に傷が多かったり、メンテナンス履歴が不明なものはさらに安くなる傾向があります。
このように、中古車価格には「個体差」が大きく関係しており、ただ安いだけで判断するのは危険です。
価格の背景を理解して、自分の予算や用途に合った車両を選ぶことが重要です。
中古車購入時の注意点とは


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中古でZZR400を購入する際には、事前にチェックすべきポイントがいくつかあります。
特に注意すべきなのは
- 「エンジン・電装系の状態」
- 「冷却系のトラブル歴」
- 「整備履歴の有無」
の3つです。
まず、エンジンはバイクの心臓とも言える部分です。
始動性が悪かったり、アイドリングが不安定な車両は、キャブレターや点火系に問題がある可能性があります。
エンジンが冷えた状態で一度かけさせてもらい、スムーズに始動するかどうかを確認しましょう。
次に、ZZR400は冷却系に弱点があるとされており、特にラジエーターやサーモスタット、ウォーターポンプの不具合が過去に報告されています。
冷却水のにじみ、電動ファンが回らない、メーターの温度表示が安定しないなどの症状がないかをチェックすることが大切です。
また、整備記録がしっかり残っているかも重要なポイントです。
過去にどのような整備や部品交換がされたかがわかる車両は、メンテナンス状況が把握しやすく、安心して購入できます。
逆に記録がない車両は、今後大きな修理が必要になるリスクもあるため、慎重に判断したほうがよいでしょう。
中古車は価格だけでなく「どれだけ手をかける必要があるか」まで見て選ぶことが、失敗しない購入につながります。
気になる車両が見つかった場合は、信頼できるショップでの点検もおすすめです。
壊れやすい箇所や持病の影響


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ZZR400には、長年の使用によって起こりやすい「持病」ともいえる弱点がいくつかあります。



これらが中古市場での人気や価格にも影響を与えているのは間違いありません。
まず多くのオーナーが気にするのが「冷却系のトラブル」です。
とくにラジエーターの劣化や電動ファンの動作不良がよく見られます。
エンジンの熱をうまく下げられなくなると、オーバーヒートの原因にもなってしまいます。
冷却水が漏れていたり、ファンが回らない場合は注意が必要です。
次にあげられるのが「キャブレターの不調」です。
ZZR400はインジェクションではなくキャブレターを使っているため、長く放置された車両ではエンジンのかかりが悪くなったり、アイドリングが不安定になったりすることがあります。
定期的な清掃や調整がされているかどうかを確認しましょう。
電装系も年式が古い車両では不具合が出やすい部分です。
ウインカーやヘッドライト、メーターまわりなど、接触不良や断線が起きていないか点検が必要です。
このような「壊れやすい箇所」があることは、中古車選びの際にチェックポイントとして覚えておきたいところです。
ただし、逆に言えば事前にわかっていれば対策できる内容でもあります。
きちんとメンテナンスされている個体を選べば、安心して乗ることができます。
フルパワー化による影響


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ZZR400には、馬力を引き上げる「フルパワー化」というカスタムが存在します。
これは本来の性能を引き出したいという人に人気ですが、そのぶん注意点もあります。
まずフルパワー化とは何かというと、日本国内仕様で規制されている馬力(通常は約53馬力)を、海外仕様と同じように約60馬力前後まで上げるチューニングのことです。
吸気や排気パーツの交換、CDIの変更などが主な方法となります。
このようなカスタムを行うことで、高速道路での加速がスムーズになり、最高速もアップします。
ツーリングで長距離を走る人にとっては、快適性が増すというメリットがあります。
一方で、デメリットも無視できません。
まず、燃費が悪くなる傾向があるため、ガソリン代が増える可能性があります。
また、エンジンへの負荷が大きくなるぶん、寿命が縮まるリスクもあります。
さらに、非公式な改造として扱われる場合があるため、車検の際に指摘されることもあります。
もしフルパワー化されている車両を購入する場合は、どのような方法で改造されたか、そしてそれが適切に行われているかを事前に確認することが大切です。
安全性と公道でのルールを守りつつ楽しむことが、長くバイクを愛するためのポイントです。
ZZR400が安い理由と魅力の両立を深掘り


バイクブロスより引用
- 人気 再燃の背景とは?
- 最高速と加速性能の実力
- 燃費性能と航続距離の評価
- おススメの年式とその理由
- こんな人におススメの一台
- コスパ重視派に選ばれる理由
人気 再燃の背景とは?


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ZZR400は一時期あまり注目されていませんでしたが、最近になって再び人気が高まってきています。



その背景にはいくつかの理由があります。
まず、現代のバイクに比べて価格が安いことが大きなポイントです。
中古市場では、状態のよい車両でも比較的手ごろな価格で手に入るため、初めての大型バイクとして選ぶ人が増えています。
それに加えて、90年代のバイクデザインが「レトロでかっこいい」と若い世代にも受け入れられていることも人気再燃の一因です。
流れるようなフルカウルの形や、アナログメーターの雰囲気が「今っぽさ」とは違う魅力として注目されています。
また、SNSや動画サイトなどでZZR400を取り上げるユーザーが増えてきたことも、人気回復につながっています。
実際に走っている姿やエンジン音を見て「自分も乗ってみたい」と感じる人が多いようです。
このような理由から、ZZR400の中古市場はゆるやかに注目を集めており、今後も再評価が進んでいくと考えられます。
最高速と加速性能の実力


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ZZR400は見た目の通り、スポーティな走りが楽しめるバイクです。
とくに最高速と加速性能は400ccクラスの中でもなかなかの実力を持っています。
最高速はメーター読みで180km/h前後に達することもあり、条件がそろえばさらに上を目指すことも可能です。
もちろん公道ではそのスピードを出す機会は限られますが、高速道路での安定感や余裕は感じやすいでしょう。
加速に関しても、ゼロから100km/hまでのスピードの伸びがスムーズで、追い越しや合流のときにもしっかりとパワーを感じられます。
4気筒エンジンならではのふけ上がりも、走る楽しさを支えてくれるポイントです。



ただし、最新の大型バイクやリッタークラスと比べると、やはりパワーには限界があります。
上り坂やタンデム時には加速が物足りなく感じることもあるかもしれません。
それでも、街乗りからツーリングまで幅広く使えるパフォーマンスがあるのは間違いありません。
スピードにこだわりすぎず、扱いやすさとのバランスを重視したい人にとっては十分に魅力のある性能です。
燃費性能と航続距離の評価


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燃費と航続距離は、長距離ツーリングを考えている人にとって大切なポイントです。
ZZR400はそこそこ古いバイクですが、燃費面でもまずまずの実力を持っています。
一般的な使い方での燃費は1リットルあたり20km前後。
条件がよければ25km近く出ることもあります。
高速道路を一定のスピードで走る場合は、より安定した数値が期待できます。
ガソリンタンクの容量は18リットルほどなので、満タンなら約300km以上の距離を走れる計算になります。
こまめな給油をしなくても済むのは、ツーリング派にとっては大きなメリットです。
ただ、フルパワー化されている車両や、キャブレターの調整がうまくいっていないものだと燃費が悪化することもあるので注意が必要です。
前述の通り、メンテナンス状態によって差が出る部分でもあります。
まとめると、ZZR400は燃費と航続距離のバランスがとれており、普段使いから旅バイクとしても十分活躍できる性能を持っていると言えるでしょう。
おススメの年式とその理由


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ZZR400のおすすめ年式は、主に1993年から1998年の間に製造されたモデルです。
この期間の車体は、中古市場に多く流通していて、価格帯やパーツ供給の面でもバランスが取れているからです。
93年式以降のモデルでは、冷却性能の見直しやキャブレターセッティングの改善など、細かい部分での信頼性がアップしています。
特に夏場の渋滞でもオーバーヒートしにくく、初心者でも安心して乗りやすい特徴があります。
さらに、1995年式あたりになると、外装デザインも少しずつ洗練され、現代でも古さを感じにくいスタイルになっています。
一方、2000年以降のモデルは台数が少なく、中古価格も高騰しやすいため、コスパという意味ではやや不利です。
前期型(1990〜1992年)は歴史あるモデルで魅力もありますが、経年劣化による電装トラブルやパーツの入手難も出やすいため、初心者や維持コストを抑えたい人にはあまりおすすめできません。
つまり、
- 性能
- 見た目
- 部品
の入手しやすさ、すべてのバランスを考えると「1993〜1998年式」がもっとも安心して選べる年式といえます。
こんな人におススメの一台


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ZZR400は、「初めてのフルカウルスポーツバイクを探している人」や「コスパのいいツーリングマシンを探している人」にぴったりな1台です。
まず、車体は大柄ながらも、ハンドリングが軽く、取りまわしも意外とスムーズです。
女性ライダーや体格に自信がない人でも、ポジションや足つきが比較的やさしいのがポイントです。
また、高速道路の移動や長距離ツーリングでも安定感があり、風の抵抗をカウルがうまくやわらげてくれます。
このため、街乗りだけでなく「遠くまで走りたい」という人にも強くすすめられます。
スポーティな外観が好きだけど、SS(スーパースポーツ)はハードルが高いと感じている人にも理想的です。
見た目は攻めていても、乗り味は意外とまろやかで、日常使いにも対応できるのがZZR400の強みです。
価格の安さも魅力です。
同じようなデザインと性能を持つバイクの中では圧倒的に手が届きやすく、「見た目・走り・価格」の3つをバランスよく求めたい人にとって、有力な選択肢になります。
コスパ重視派に選ばれる理由


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ZZR400がコスパ重視の人に選ばれているのは、「価格以上の性能」がしっかりあるからです。
見た目は本格的なフルカウルスポーツですが、価格は他の400ccよりも低めに設定されていることが多く、維持費もそこまで高くありません。
まず注目したいのが、4気筒エンジンのスムーズな加速です。
400ccとは思えないパワー感があり、高速走行でもストレスを感じにくい仕上がりになっています。
それでいて、燃費は平均して20km/L前後と悪くなく、ツーリングにも向いています。
しかも、車体が丈夫で長持ちしやすく、大きな故障さえなければ10年以上乗ることも可能です。
部品の供給も一定数あるため、メンテナンスさえしっかりすれば長く乗れる点も、コスト面で大きなメリットになります。
たしかに古いバイクなので、電装系やゴム類の劣化には気をつける必要があります。
ただし、それをふまえても「この見た目・この性能」で20万円台から手に入ることもあり、バイク経験者が「2台目」「遊び用」として選ぶケースも多いです。
結果として、ZZR400は「安くて、ちゃんと走るバイク」を探している人にとって、非常にお得感のある1台となっています。
ZZR400が安い理由を総まとめで解説
- 中間排気量バイクの人気が落ちている
- 生産終了により中古市場のみでの流通
- 年式が古く走行距離の多い車両が多い
- 冷却系やキャブにトラブルの傾向がある
- キャブ車特有の整備が初心者には難しい
- 新車時より大きく値下がりしている
- 価格の割にデザインや装備が充実している
- 4気筒エンジン搭載で走行性能は高め
- 整備記録があれば安心して選びやすい
- SNSや動画の影響で再注目されている
- 旧車風のデザインが若者にも好まれている
- パーツ供給がまだ安定している年式もある
- フルパワー化された車両には注意が必要
- 見た目の割に燃費性能がまずまず良い
- 長距離ツーリングにも対応できる走行性能
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