GPZ400とGPZ400Fの違いが気になって調べている方へ向けて、本記事では両モデルの特徴や違いをわかりやすくまとめています。
エンジン性能や外装デザイン、ホイールやサスペンションの構造など、細かな点まで丁寧に比較。
また、中古相場の違いやおすすめの年式、どんな人に向いているかといった購入の参考になる情報も紹介しています。
さらに、GPZ400FⅡの特徴や、当時のライバル車との違い、パーツの供給状況や今後の価値についても解説しています。
これから購入を考えている方や、旧車に興味がある方にとって、読みやすく役立つ内容となっています。

この記事では以下のことがわかります。
- エンジンや性能面での具体的な違い
- 外観やパーツの見分け方
- 中古相場やおすすめ年式の傾向
- それぞれのモデルが合うユーザー像
GPZ400とGPZ400Fの違いを総まとめ


GPZ400:バイクブロスより引用
- エンジン性能と最高出力の違い
- キャブレターと吸排気系の違い
- 外装デザインとロゴ・カラーの違い
- ホイールや足回りの違い
- ゼファーのエンジンとの違い
エンジン性能と最高出力の違い


イメージ画像:当サイトにて作成
GPZ400とGPZ400Fでは、エンジンの基本構造は似ていますが、出力に差があります。
GPZ400は1983年に発売された初期モデルで、最高出力は51馬力です。
一方で、GPZ400Fはその後に登場した改良版で、最大出力は54馬力にアップしています。
この違いはエンジン内部の細かな調整によるものです。
例えば、GPZ400Fでは燃焼効率を高めるために部品の形や設定が見直されました。
その結果、高回転までスムーズに回るエンジンに仕上がっています。
とはいえ、馬力の差はわずか3馬力なので、街乗りやツーリングで体感できるほどの違いは少ないかもしれません。
ただし、スポーツ走行や高回転域を重視する人には、GPZ400Fの方がやや有利でしょう。
反対に、初期型のGPZ400はクラシックな味わいがあるエンジンフィーリングを持っており、マニアからは高く評価されています。
キャブレターと吸排気系の違い


イメージ画像:当サイトにて作成
GPZ400とGPZ400Fでは、キャブレターの設定や吸排気まわりにも違いがあります。
GPZ400Fでは、燃料と空気の混ぜ方を調整するキャブレターのセッティングが変更されています。
これにより、エンジンがより効率よくパワーを出せるようになり、最高出力アップにもつながりました。
また、吸気と排気の流れをスムーズにすることで、エンジンの反応がよくなったのも特徴です。
GPZ400では少しもっさり感じるような回転の上がり方が、GPZ400Fでは軽快になります。
ただし、こうした細かな違いは、普段の街乗りではあまり気づかないかもしれません。
整備やチューニングの面では、年式によって部品の種類が変わっているため、交換の際は注意が必要です。
古いキャブレター車なので、どちらのモデルも定期的なメンテナンスは欠かせません。
調子が悪いときは、専門店でキャブの清掃や再調整をしてもらうのが安心です。
外装デザインとロゴ・カラーの違い


イメージ画像:当サイトにて作成
見た目の違いは、GPZ400とGPZ400Fを見分けるうえでとてもわかりやすいポイントです。
GPZ400は発売当初、赤いホイールや「Kawasaki」ロゴ入りのマフラーが特徴でした。
ボディ全体のデザインも直線的で、力強い印象を持っています。
これに対し、GPZ400Fではホイールが黒くなり、マフラーのロゴも省かれています。
細かな変更ですが、より引き締まったスタイルになっていて、時代の変化を感じさせます。
また、GPZ400のサイドカバーには「GPz400」のステッカーがありますが、GPZ400Fでは「GPZ400F」と明記されています。
この違いは、純正のまま保たれている車体であれば、外観からすぐに見分けることができます。
カラーリングにも少しずつ変化があり、GPZ400はクラシカルな雰囲気があり、GPZ400Fではより現代風のシャープな配色が選ばれています。
ただ、カスタムされている車両も多いため、現在では外観だけでは判別しにくい場合もあります。
購入時にはフレーム番号や型式もチェックすることをおすすめします。
ホイールや足回りの違い


イメージ画像:当サイトにて作成
GPZ400とGPZ400Fは、ホイールや足回りにもいくつか違いがあります。
特に、ホイールの色や形、リアサスペンションの構造などが変更されているのが特徴です。
まず、ホイールの見た目についてですが、GPZ400では赤いホイールが使われていたのに対し、GPZ400Fでは黒いホイールに変更されています。
また、デザインもGPZ400が比較的シンプルな5本スポークだったのに対し、GPZ400Fでは肉抜き加工された3本スポークタイプが採用され、見た目にもシャープな印象です。
足回りの大きな進化としては、ユニトラックサスペンションの構造が挙げられます。
GPZ400ではフレーム側にサスペンションのリンクが付いていましたが、GPZ400Fではそれがスイングアーム側に移されています。
この改良によって、リアの動きがスムーズになり、カーブなどでの安定感が高まりました。
とはいえ、どちらのモデルも年数が経っているため、サスペンションの状態には注意が必要です。
購入前にはショックの抜けやブッシュの劣化などもチェックしておくと安心です。
ゼファーのエンジンとの違い


イメージ画像:当サイトにて作成
GPZ400やGPZ400Fに使われているエンジンは、空冷4気筒のDOHC2バルブエンジンです。
一方で、ゼファーのエンジンも似たタイプですが、いくつかの点で違いがあります。
ゼファーは後に登場したネイキッドバイクで、見た目はクラシックながらも、扱いやすさやトルク重視のエンジン特性がポイントです。
エンジンの設計としても、ピークパワーよりも中速域の力強さを重視してチューニングされています。
一方、GPZ400シリーズのエンジンは、当時のスペック競争の中で高回転型に仕上げられており、特にGPZ400Fでは54馬力まで出力が引き上げられています。
回せば回すほどパワーが出る「高回転で楽しむエンジン」です。
このため、ゼファーのエンジンは街乗りやツーリング向け、GPZ400のエンジンはスポーティな走りを楽しみたい人に向いています。
似たような構造でも、目指している使い方が違うので、バイク選びではこの点も考えてみると良いでしょう。
GPZ400とGPZ400Fの違いから見る購入ガイド


GPZ400F:バイクブロスより引用
- 中古相場の違いと価格動向
- おススメの年式はどれか?
- おススメの人はこんなタイプ
- GPZ400FⅡの特徴と違い
- ライバル車は何がある?
- パーツ供給とメンテナンス性の違い
- 今後の価値と希少性の見通し
中古相場の違いと価格動向


イメージ画像:当サイトにて作成
GPZ400とGPZ400Fの中古価格には、ある程度の差があります。



主な理由は、販売期間や希少性、人気の違いです。
GPZ400は初期モデルで、販売期間がとても短かったため、今では数が少なくなっています。
そのため、状態が良いものだと100万円を超えることもあります。
一方で、GPZ400Fは生産数が多く、比較的流通しているため、相場は50万円から80万円前後が多いです。
ただ、ここ数年で旧車人気が高まっており、どちらも価格が上がってきています。
とくに、純正パーツがそろっている個体や、走行距離が少ない車体は高値になりやすいです。
注意点として、古いバイクなので整備や修理が必要な場合も多く、購入前に修復歴や整備履歴をしっかり確認しておくことが大切です。
価格だけで決めず、トータルで見て判断するようにしましょう。
おススメの年式はどれか?


イメージ画像:当サイトにて作成
GPZ400シリーズの中で、購入するならGPZ400Fの後期型がおすすめです。
具体的には1984年~1985年に販売されていたモデルが人気も高く、装備も安定しています。
GPZ400Fは、初期型のGPZ400とくらべてエンジンの性能や足回りが見直されており、完成度が高いと言われています。
また、細かい部分ではホイールやカウルのデザインも改良されていて、よりスポーティな見た目になっています。
特におすすめされるのは「GPZ400F-II」というカウルなしモデルです。
これは軽くて扱いやすく、ノンカウルならではのスッキリした見た目も人気の理由です。
ただし、古い年式のため、外装の劣化やエンジンの状態には注意が必要です。
年式だけで選ぶのではなく、車体の状態をしっかりチェックすることも忘れないでください。
おススメの人はこんなタイプ


イメージ画像:当サイトにて作成
GPZ400やGPZ400Fは、こんな人に向いているバイクです。
まず、クラシックなデザインや空冷エンジンの音・鼓動感が好きな人にはぴったりです。
スポーツバイクのような速さを求めるより、見た目やフィーリングを大事にしたいという人におすすめです。
特にGPZ400Fは、ハーフカウルがついていて高速道路でも安定感があり、ツーリングをよくする人にも合います。
また、昔のカワサキ車が好きな人や、他人とはちょっと違う個性あるバイクに乗りたいという人にも向いています。



一方で、初心者やバイクの整備が苦手な人にはあまり向かないかもしれません。
古いバイクなので、それなりにトラブルや手間がかかることもあるからです。
バイクを自分で触るのが好きな人や、メンテナンスも楽しめる人には、とても魅力的な一台になるでしょう。
GPZ400FⅡの特徴と違い


イメージ画像:当サイトにて作成
GPZ400FⅡは、GPZ400Fのバリエーションモデルで、最大の違いは「ノンカウル」であることです。
つまり、フロントに風よけのカウルがついていないデザインになっています。
このモデルは、当時カウル付きバイクが人気だった中で、あえてカウルを外して出された珍しいモデルです。
カウルがないぶん、車体が約3kgほど軽くなっていて、ハンドリングも軽快になります。
街中での取り回しも楽で、初心者にも扱いやすいという声もあります。
外見も大きなポイントです。
よりシンプルで無骨な見た目は、いわゆる「男カワサキ」らしさが前面に出ていて、好みが分かれるところかもしれませんが、好きな人にはたまらない魅力です。
なお、エンジンや足回りなどはGPZ400Fとほとんど同じなので、走りの性能は変わりません。
見た目と軽さを重視したい人には、FⅡは選択肢として十分アリです。
ライバル車は何がある?


イメージ画像:当サイトにて作成
GPZ400やGPZ400Fのライバル車としてよく名前が出るのが、ホンダCBX400F、ヤマハXJ400、スズキGSX400Fなどの同じ時代の400cc空冷4気筒バイクです。
この中でもCBX400Fは、当時から人気が高く、現在も旧車ブームの中で非常に高値がついているモデルです。
見た目がスタイリッシュで、性能もバランスが良く、多くのファンを持っています。
一方、XJ400はヤマハらしい安定した走りとデザインが魅力で、GSX400Fはスズキらしいクセのある個性派バイクとして知られています。
これらのバイクと比べると、GPZ400はやや無骨なデザインで、馬力や高回転の気持ちよさに重きを置いたタイプです。
外見の好みや、乗り心地の好みで選ぶといいでしょう。
旧車という点ではどれもパーツの入手が難しいこともありますが、比較的GPZ400シリーズは整備性に優れていると言われています。
パーツ供給とメンテナンス性の違い


イメージ画像:当サイトにて作成
GPZ400とGPZ400Fは、今ではどちらも旧車になります。
そのため、パーツの供給状況やメンテナンスのしやすさは気になるポイントです。
まずパーツについてですが、GPZ400は初期モデルのため流通量が少なく、純正部品が見つかりにくい場合があります。
一方で、GPZ400Fの方は生産数が多かったこともあり、中古パーツや社外パーツがまだ比較的手に入りやすいです。
整備のしやすさという点では、どちらもシンプルな構造の空冷エンジンなので、バイクに詳しい人なら自分でメンテナンスすることも可能です。
オイル交換やプラグ交換、キャブの清掃なども基本的な工具があれば対応できます。
ただ、年式が古いため、ゴム部品の劣化や電装まわりのトラブルが起こることもあります。
こういった部分は部品の入手よりも修理できるショップを見つけることが重要になります。
GPZ400Fの方が後発で情報も多いため、初心者や初めて旧車に乗る人にはこちらの方が安心かもしれません。
今後の価値と希少性の見通し


イメージ画像:当サイトにて作成
GPZ400やGPZ400Fは、これからも価値が上がっていくと考えられています。
その大きな理由は、生産がとっくに終わっていて、現存する台数がどんどん少なくなっているからです。
特にGPZ400は販売された期間が短く、もともとの台数が少ないモデルです。
そのため、今すでに見つけるのが難しく、状態がいい車体になると中古でも100万円を超えることもあります。
また、旧車ブームの影響も見逃せません。昭和〜平成初期に作られたバイクが「レトロでカッコいい」と見直されていて、年々ファンが増えています。
この流れが続けば、GPZ400シリーズの価値もさらに上がる可能性があります。
ただし、古いバイクは整備や保管の状態によって価値が大きく変わります。
きちんとメンテナンスされている車体や、純正パーツが残っているものは特に高評価を受けやすいです。
これから手に入れたいと考えている人は、早めの行動が吉です。
そして、すでに持っている人は、大切に乗り続けることで将来さらに価値が高まるかもしれません。
GPZ400とGPZ400Fの違いをまとめて総括
- GPZ400は51馬力、GPZ400Fは54馬力の出力を持つ
- GPZ400Fではキャブレターのセッティングが見直されている
- 吸排気効率の向上によりGPZ400Fは高回転でのレスポンスが良い
- GPZ400は赤いホイール、GPZ400Fは黒いホイールが特徴
- GPZ400のマフラーにはKawasakiロゴが入っている
- サイドカバーの表記がGPZ400とGPZ400Fで異なる
- カラーリングはGPZ400がクラシック寄り、GPZ400Fは現代的な印象
- ホイールデザインはGPZ400が5本スポーク、GPZ400Fは3本スポーク
- サスペンション構造がGPZ400とGPZ400Fで異なり、Fの方が改良されている
- GPZ400の方が中古市場では希少性が高く価格も上がりやすい
- GPZ400Fの方がパーツが出回っており整備性が高い
- GPZ400F-IIはノンカウルで軽く、見た目の個性も強い
- ゼファーのエンジンはトルク重視だがGPZ400系は高回転型
- GPZ400Fはツーリング向き、GPZ400はクラシック好きに好まれる
- 旧車ブームの影響で今後も価値の上昇が見込まれている
コメント