カワサキZX-4Rの最高速を徹底比較!ライバル車との性能差は?

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ZX-4Rの最高速をライバル車と比較!!

「ZX-4Rの最高速は一体どれくらい出るのだろう?」と、その圧倒的なスペックに心を躍らせている方も多いのではないでしょうか。クラス唯一の4気筒エンジンを搭載したこのモデルは、多くのライダーの注目を集めています。

しかし、実際の最高速と加速性能はどうなのか、特に高速道路での実力は気になるところです。また、上級グレードである4RRとの違いや、実用面での燃費性能と航続距離、扱いやすさに関わる車重についても知っておきたいポイントでしょう。

一部で囁かれる「高価だから売れていないのか?」という疑問や、ライバル車と比較してどうなのか、という点も購入を検討する上では欠かせません。この記事では、そんなあなたの疑問に全てお答えします。

いっしん

この記事では以下のことがわかります。

この記事でわかること
  • ZX-4Rの具体的なスペックと性能特性
  • SEと4RRの装備やサスペンションの違い
  • Ninja 400やZX-6Rなどライバル車との最高速比較
  • 実際の燃費や高速道路での走行フィーリング
目次

ZX-4Rの最高速を支えるスペックと実力

KAWASAKI

  • 上級グレード4RRとの違いを解説
  • 軽快な走りを生む車重と取り回し
  • 最高速と加速性能、気になる0-100 time
  • 高速道路での巡航性能と快適性
  • 気になる燃費性能と航続距離を分析
  • 高価格帯、果たして売れていないのか?

上級グレード4RRとの違いを解説

イメージ画像:当サイトにて作成

Ninja ZX-4Rシリーズには、スタンダードな「SE」と、よりスポーツ走行に特化した「RR」の2つのグレードが存在します。これらの最も大きな違いは、リアサスペンションの性能と標準装備品にあります。

RRモデルには、兄貴分であるZX-10Rにも採用されているショーワ製の高性能リアサスペンション「BFRC-lite」が搭載されています。これはサーキット走行など、高い負荷がかかる場面でも安定した減衰力を発揮し、細かなセッティングが可能です。一方、SEのリアサスペンションも高品質ですが、RRほどの調整範囲や限界性能は持っていません。

装備面では、SEモデルには最初からUSB電源ソケットやフレームスライダー、スモークウインドシールドが標準で付属します。これらはツーリングや日常使いでの利便性を高めてくれる装備です。対してRRではこれらの多くがオプション設定となっており、購入後に自分の用途に合わせて追加していくスタイルになります。

したがって、サーキット走行を視野に入れ、足回りに妥協したくないのであればRRが最適です。一方で、主に公道でのツーリングや街乗りを楽しみつつ、必要な装備が揃っている手軽さを求めるならSEが適していると考えられます。

軽快な走りを生む車重と取り回し

イメージ画像:当サイトにて作成

Ninja ZX-4R SEの装備重量は190kg、RRは189kgです。400ccクラスの4気筒エンジンを搭載していることを考えると、この数値は非常に軽量に抑えられていると言えます。例えば、同じカワサキの2気筒モデルであるNinja 400が167kgなので、それと比較すると少し重さは感じます。

しかし、実際に跨ってみると、マスの集中化が図られた設計により、数値ほどの重さを感じさせません。シート高は800mmと標準的ですが、車体がスリムなため足つき性も良好です。身長170cm台のライダーであれば、両足の踵が少し浮く程度で安定した姿勢をとれるでしょう。

取り回しに関しても、低速でのバランスが良く、Uターンや駐車場での移動で過度な不安を感じることは少ないです。ただ、ハンドル切れ角はスーパースポーツモデルなりに制限があるため、小道での切り返しなどでは注意が必要な場面もあります。

軽量な車体は、ワインディングでの軽快な切り返しや俊敏な動きに直結しており、ライダーの意のままに操る楽しさを提供してくれます。

最高速と加速性能、気になる0-100 time

イメージ画像:当サイトにて作成

Ninja ZX-4Rの真骨頂は、クラスを超えたエンジン性能にあります。最高出力は77PS(ラムエア加圧時80PS)を14,500rpmという超高回転で発生させます。このパワーを活かした最高速は、専門誌のテストではメーター読みで240km/h以上に達するという報告があります。チューニング次第ではさらに伸びるポテンシャルを秘めています。

加速性能も強烈で、特に10,000回転を超えてからの伸びは400ccクラスとは思えないほどの鋭さを見せます。気になる0-100km/h加速タイムについては、海外のテストデータなどを見ると、おおよそ4秒台前半という記録が見られます。これは600ccクラスのスーパースポーツに迫る俊足ぶりです。

1速でも高速道路を走れるギア比

特筆すべきは、その独特なギア比です。1速で引っ張ると、メーター読みで80km/h以上に到達します。これは、峠道のようなタイトなコーナーが続く場面では、頻繁なシフトチェンジをすることなく、1速や2速を維持したまま力強い加速と減速をコントロールできることを意味します。この高回転を維持してパワーを引き出す走りは、ZX-4Rならではの醍醐味と言えるでしょう。

高速道路での巡航性能と快適性

イメージ画像:当サイトにて作成

Ninja ZX-4Rは、スーパースポーツでありながら高速道路での巡航も意外と得意としています。6速100km/h巡航時のエンジン回転数は約6,100rpmと、高回転型エンジンとしては比較的穏やかです。この回転域ではエンジンからの不快な振動も少なく、安定した走行ができます。

防風性能も高く評価されており、スクリーンとカウルが走行風を効果的にライダーから逸らしてくれます。これにより、長時間の高速走行でも疲労が蓄積しにくいです。ライディングポジションも、本格的なリッタースーパースポーツほど前傾がきつくないため、ある程度の上体の自由度があります。

ただし、注意点もあります。4000~5000rpm付近でわずかながら振動が増える領域が存在するため、交通状況によってはギアを一つ下げて回転数を調整すると、より快適なクルージングが可能になります。また、その加速性能の高さから、無意識のうちに速度超過してしまいがちなので、速度管理には意識を向ける必要があります。

気になる燃費性能と航続距離を分析

イメージ画像:当サイトにて作成

Ninja ZX-4Rの燃費性能は、そのハイパフォーマンスな性格を考慮すると健闘していると言えます。公式に発表されているWMTCモード値は20.4km/Lです。実際のユーザーレビューや試乗インプレッションを見ると、街乗りやツーリングといった乗り方で、平均してリッターあたり20km~23km前後という報告が多く見られます。

もちろん、高回転を多用するスポーツ走行では燃費が悪化し、リッター16km程度まで落ち込むこともあります。燃料タンク容量は15Lですので、単純計算すると満タンからの航続距離は約300kmとなります。高速道路でのツーリングなど、安定した速度で走行できる状況であれば、無給油で250km以上を安心して走行できるでしょう。

これらの数値は、400cc4気筒という希少なエンジンを維持しつつ、日常の使い勝手も両立させようというカワサキの意図が感じられます。日帰りツーリングであれば、給油の心配を過度にする必要はないと考えられます。

高価格帯、果たして売れていないのか?

イメージ画像:当サイトにて作成

Ninja ZX-4Rの価格はSEモデルが112万2000円、RRモデルが115万5000円(2023年7月発売当時)と、400ccクラスとしては高価な設定です。この価格から「本当に売れているのか?」と心配する声も聞かれます。

確かに、絶対的な販売台数で見れば、より安価なNinja 400や他の250ccクラスのバイクには及ばないかもしれません。しかし、これは「売れていない」というよりは「ターゲット層が明確なニッチなモデル」と捉えるのが適切です。

ZX-4Rは、400ccクラスで唯一無二の4気筒エンジン、クラス最強の出力、高性能な足回りといった、価格に見合うだけの特別な価値を提供しています。このバイクを求めるのは、「価格」よりも「性能」や「所有する喜び」を重視する、こだわりを持ったライダー層です。

そのため、爆発的なヒットというよりは、指名買いするファンに長期間支えられるモデルになると考えられます。カワサキプラザでの購入が基本となり、値引きが少ないことも高価格のイメージに繋がっていますが、その価値を理解する人にとっては納得のいく価格設定と言えるでしょう。

ZX-4Rの最高速をライバル車種と比較

KAWASAKI

  • 弟分ZX25Rとの最高速とパワー差
  • 2気筒ninja400の最高速との比較
  • 上位モデルZX6Rの最高速の実力
  • 最上位ZX10R 最高速という絶対王者

ここでは、ZX-4Rの性能をより深く理解するために、カワサキのNinjaシリーズの各モデルとスペックを比較してみましょう。

車種名エンジン形式総排気量最高出力 (ラムエア加圧時)最大トルク車重最高速 (参考値)
Ninja ZX-4R SE/RR並列4気筒399cc77PS (80PS) / 14,500rpm4.0kg-m / 13,000rpm189kg240km/h 以上
Ninja ZX-25R SE並列4気筒249cc48PS (49PS) / 15,500rpm2.3kg-m / 12,500rpm184kg180km/h 前後
Ninja 400並列2気筒398cc45PS / 10,000rpm3.8kg-m / 8,000rpm167kg190km/h 前後
Ninja ZX-6R並列4気筒636cc126PS (132PS) / 13,000rpm7.1kg-m / 10,800rpm197kg260km/h 前後
Ninja ZX-10R並列4気筒998cc203PS (213.1PS) / 13,200rpm11.7kg-m / 11,400rpm207kg299km/h (リミッター)

※スペックは年式により異なる場合があります。最高速は実測値ではなく、各種メディアで報告されている参考値です。

弟分ZX25Rの最高速とパワー差

イメージ画像:当サイトにて作成

Ninja ZX-25Rは、ZX-4Rの登場までクラス唯一の4気筒スポーツとして人気を博したモデルです。同じ4気筒エンジンですが、排気量の差は性能に大きく表れます。ZX-25Rの最高速が180km/h前後であるのに対し、ZX-4Rは240km/h以上と、その差は歴然です。

パワーにおいても、ZX-25Rの約48PSに対してZX-4Rは約77PSと、30PS近い差があります。この差は特に高速道路での追い越し加速や、サーキットのストレートで明確に体感できます。ZX-25Rが「高回転まで回し切る楽しさ」を公道でも味わえる一方、ZX-4Rは「有り余るパワーをいかに操るか」という、一つ上のステージの楽しみ方を提供するバイクです。

2気筒ninja400の最高速との比較

イメージ画像:当サイトにて作成

Ninja 400は、ZX-4Rと同じ400ccクラスですが、並列2気筒エンジンを搭載しており、性格が大きく異なります。Ninja 400は低~中回転域のトルクが豊かで、街乗りでの扱いやすさやツーリングでの快適性に優れています。最高出力は45PSで、最高速は190km/h前後です。

ZX-4Rと比較すると、最高速では50km/h以上の大差があります。Ninja 400が実用域で非常にバランスの取れた優等生であるのに対し、ZX-4Rは高回転域に性能を特化させた情熱的なスーパースポーツと言えます。

どちらが良いというわけではなく、ライダーがバイクに何を求めるかによって、その評価は全く変わってきます。軽量で扱いやすく経済的なスポーツバイクを求めるならNinja 400、刺激的な加速と官能的なサウンドを求めるならZX-4Rが選択肢になるでしょう。

上位モデルZX-6Rの最高速の実力

イメージ画像:当サイトにて作成

ミドルクラスのスーパースポーツ、Ninja ZX-6Rは、ZX-4Rが目標とすべき上位モデルです。636ccのエンジンは126PSを発生させ、最高速は260km/h前後に達します。ZX-4Rも非常に速いバイクですが、ZX-6Rと比較すると、中間加速の力強さや最高速の伸びで、まだ排気量の壁を感じさせます。

ZX-6Rは、サーキットでのパフォーマンスをより突き詰めたモデルであり、足回りや電子制御もさらに高度なものが搭載されています。ZX-4Rが「400ccクラスの王者」であるならば、ZX-6Rは「本格スーパースポーツの世界への入り口」と言える存在です。ZX-4Rで腕を磨いたライダーが、次にステップアップを考える際の有力な候補となる一台です。

最上位ZX10Rの最高速という絶対王者

イメージ画像:当サイトにて作成

Ninja ZX-10Rは、カワサキの技術の粋を集めたフラッグシップ・スーパースポーツです。最高出力は200PSを超え、その力はまさに異次元。最高速は国内仕様ではリミッターにより299km/hに制限されていますが、そのポテンシャルは計り知れません。

ZX-4Rが公道やサーキットで「性能を解放する楽しさ」を感じられるのに対し、ZX-10Rは公道ではその性能のほんの一部しか使うことができません。サーキットでさえ、性能を全て引き出すにはプロレベルの技術が求められます。

ZX-4Rから見れば、ZX-10Rは遥か高みに君臨する絶対的な王者であり、究極の目標と言えるでしょう。この比較を通して、ZX-4Rが「手の届く範囲で非日常的なパフォーマンスを楽しめる」という、絶妙なバランスの上に成り立っていることが分かります。

まとめ:ZX-4R 最高速の真価とは

  • Ninja ZX-4Rの最高速はメーター読みで240km/h以上に達する
  • 最高出力は77PS、ラムエア加圧時には80PSを発揮する
  • 0-100km/h加速タイムは約4秒台前半と俊足
  • エンジンは10,000回転を超えてからが真骨頂
  • 1速で80km/h以上に達するワイドなギア比を持つ
  • 上級グレードの4RRは高性能なリアサスペンションを装備する
  • SEモデルはUSB電源やスライダーが標準装備で公道向け
  • 車重は189kgと4気筒400ccとしては軽量
  • スリムな車体で足つき性は良好
  • 高速道路の巡航は安定しており快適性も高い
  • 実燃費はリッター20km~23km前後が目安
  • 航続距離は約300kmとツーリングにも十分対応できる
  • 価格は高価だが性能に見合った価値を持つニッチなモデル
  • 弟分のZX-25Rより圧倒的にパワフルで速い
  • 同クラスのNinja 400とは全く異なる高回転型のキャラクター
  • 上位のZX-6RやZX-10Rと比較すると、性能を使いこなす喜びがある
  • ZX-4Rの真価は、公道で非日常的なパフォーマンスを楽しめる絶妙なバランスにある
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