こんにちは。バイクライフハック、運営者の「いっしん」です。
アライのヘルメットを買ったものの、想像以上に締め付けが強くて戸惑っていませんか。「お店で試着したときは大丈夫だと思ったのに、長時間走ると頭が割れるように痛い」「頬が圧迫されすぎて、インカムで会話するのも一苦労」……そんな経験、実はライダーなら一度は通る道かもしれません。
特にこめかみが痛いと感じたり、チークパッドの圧迫で頬が潰れてしまったりすると、せっかくのツーリングも楽しめませんよね。実は私自身、典型的な「ハチ張り」頭の持ち主で、憧れのアライを手に入れた当初は、そのタイトなフィット感に随分と悩まされました。
しかし、アライには独自の調整機能や解決策が隠されていることが多いのです。単にサイズを上げるだけが正解ではありません。正しい知識と調整で、アライは「拷問器具」から「最高の相棒」に変わります。
- アライ独自の安全設計「R75シェイプ」が生むきつさの正体
- 我慢してはいけない「危険な痛み」と「良いきつさ」の見分け方
- 誰でも自宅で費用をかけずにできる内装スポンジの調整テクニック
- プロショップでの調整やメガネ選びによる根本的な解決策
アライのヘルメットサイズがきついと感じる理由

イメージ画像:当サイトにて作成
「アライは頭が入らない」「被り口が狭い」「他メーカーよりワンサイズ小さい気がする」とよく言われますが、これは単なるメーカーのサイズ設定のミスや意地悪ではありません。
そこには、アライヘルメットが創業以来貫き通している、ある確固たる信念が存在します。まずは、なぜアライがあえてその「きつい」形状を採用しているのか、その理由を深掘りしてみましょう。ここを理解することで、きつさへのストレスが少しだけ「信頼」に変わるかもしれません。
アライでこめかみが痛い原因とは

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アライのヘルメットを被って「こめかみが痛い」と感じる場合、その原因の多くはメーカーの安全思想である「R75シェイプ」と、私たち日本人の頭部形状の物理的な不一致にあります。
アライヘルメットの設計哲学の根幹には、「衝撃を止めるのではなく、かわす(Glancing Off)」という概念があります。公道での転倒事故において、ヘルメットに衝撃が垂直(90度)にヒットすることは稀です。
多くの場合は斜め方向からの入力となり、その際、ヘルメットが路面の突起や縁石に「ガリッ」と引っかかってしまうと、強大な回転エネルギーが発生し、首や脳に致命的なダメージを与えてしまいます。これを防ぐために、アライはシェル(帽体)の形状を、限りなく真円に近い、つるっとした卵型に設計しているのです。
アライが定めた厳格な社内規定です。万が一の転倒時、路面の障害物にヘルメットが引っかからず、滑らかに衝撃をかわすことができるよう、シェルの曲面は連続して曲率半径75mm以上でなければならないとしています。
この「真円に近い形状」こそが、きつさの根本原因です。想像してみてください。私たちの頭、特に多くの日本人の頭は、上から見ると「四角い」形をしています。いわゆる「ハチが張っている」状態ですね。この四角い物体を、真ん丸で非常に硬い球体(シェル)の中に収めようとすれば、当然ながら四隅(こめかみや側頭部)が壁に当たります。
他社メーカーであれば、デザイン上のアクセントとして角をつけたり、内部空間を広げるためにシェルの一部を膨らませたりすることもありますが、アライは「かわす性能」を維持するために、頑なに丸い形状を崩しません。
さらに、アライのシェルは「かわす」ために絶対に変形してはいけないので、通常のガラス繊維よりも遥かに強度の高い素材で作られており、ガチガチに硬いです。つまり、ヘルメット側が頭の形に合わせて広がってくれることは物理的にあり得ません。ユーザーが感じる「万力で締め上げられるような痛み」は、アライが安全性を極限まで追求した結果、シェル内部の空間効率が四角い頭に対してタイトにならざるを得なかったという、構造的な宿命なのです。
締め付けによる頭痛のリスク

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「ヘルメットはきついのが当たり前」「最初は痛くても、そのうち慣れるから我慢しなさい」……バイク用品店や先輩ライダーから、そんなアドバイスを受けたことがあるかもしれません。確かに、新品のヘルメットは内装がふっくらしているため、ある程度の圧迫感は必要です。しかし、そのアドバイスを鵜呑みにして、危険なレベルの痛みを放置してはいけません。
特に注意したいのが、ヘルメットによる圧迫が引き起こす血流阻害性の頭痛です。頬がムギュッと潰れる程度のきつさは、高速走行時にヘルメットが風圧で浮き上がったりブレたりするのを防ぐために必要な「良いきつさ」と言えます。これはホールド感としてポジティブに捉えるべきものです。しかし、こめかみや額、後頭部の一点に集中してグリグリと押し付けられるような感覚は、明らかに「悪いきつさ」です。
この状態が続くとどうなるでしょうか。私自身の失敗談ですが、サイズが合わないヘルメットでツーリングに出かけ、出発して1時間もしないうちにこめかみがズキズキと痛み出しました。「休憩すれば治るだろう」と高を括っていましたが、痛みは徐々に吐き気へと変わり、視界が狭くなるような感覚に襲われました。こうなると、ライディングを楽しむどころではありません。信号待ちのたびにシールドを開けて深呼吸し、常に「早く脱ぎたい」としか考えられなくなります。
危険信号のチェックリスト
- 着用後30分以内で、こめかみが脈打つように痛み出す。
- ヘルメットを脱いだ直後、額にくっきりとした赤い跡が残り、数十分消えない。
- 痛みで噛み締めが強くなり、顎や歯が痛くなる。
- 走行中、吐き気やめまいを感じることがある。
このような症状が出る場合、それは単なる「慣れ」の問題ではなく、サイズ選定そのものが間違っているか、早急なフィッティング調整が必要な状態です。痛みを我慢して走り続けることは、判断力や集中力を著しく低下させ、最悪の場合、事故に繋がるリスクすらあります。「安全のためのヘルメット」が、事故の原因になってしまっては本末転倒です。
きつさは馴染むまで待つべきか

「馴染む」という言葉は、ライダーにとって希望の光ですが、これには大きな誤解が含まれています。「使っているうちに馴染む」というのは半分正解で、半分間違いです。ここの区別を明確にしておかないと、解決しない痛みに何ヶ月も耐え続けるという無意味な苦行を強いられることになります。
まず、ヘルメットの内部構造を整理しましょう。頭に触れる部分は大きく分けて2つの層があります。一つは肌に直接触れる「内装パッド(ウレタンスポンジや布地)」、もう一つはその奥にある衝撃吸収用の「ライナー(発泡スチロール)」です。
| 部位・素材 | 馴染むかどうか | 変化のメカニズム |
|---|---|---|
| 頬パッド・システム内装 (ウレタンスポンジ) | 馴染む | 使用に伴う圧力や汗、熱によってスポンジの気泡が潰れ、繊維が柔らかくなる。数時間〜数十時間の使用で初期の反発力は低下し、顔の形にフィットしてくる。 |
| 衝撃吸収ライナー (発泡スチロール) | 馴染まない | 非常に硬い発泡体であり、転倒などの強い衝撃を受けない限り変形しない。着用程度の圧力では凹むことはなく、何年使っても形状は変わらない。 |
結論として、「顔(頬)のきつさ」は馴染みますが、「頭(骨)の痛み」は馴染みません。
新品のヘルメットを被って、頬がギュッと押されて口が少し尖るような感覚(いわゆる金魚顔)であれば、それは正常なフィット感です。1週間ほど通勤で使ったり、週末に長距離ツーリングを一度こなせば、驚くほど楽になります。ウレタンが「へたる」ことで、ちょうど良い空間ができるからです。
一方で、こめかみや額の骨が、ヘルメット内部の硬い部分に当たって痛い場合は、何時間被っても、何年使い続けても改善しません。相手は発泡スチロールという硬い壁です。人間の頭の骨と発泡スチロールが押し合いへし合いをして、発泡スチロールが負けて凹んでくれることは期待できません。このパターンの痛みを感じたら、「待つ」のではなく、直ちに物理的な介入(調整)を行う必要があります。
日本人の頭の形とシェルの関係

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なぜここまで多くの日本人が「アライはきつい」と感じるのでしょうか。それは、アライのグローバルな設計基準と、日本人の骨格的特徴の間に、埋めがたいギャップが存在するからです。
一般的に、欧米人の頭蓋骨は上から見ると前後に長い「長頭型(Long Oval)」が多いとされています。対して、日本を含むアジア人の多くは、前後の長さは短く、横幅が広い「短頭型(Round Oval)」、いわゆる「ハチ張り絶壁」の形状をしています。
アライのヘルメット、特に標準的な日本国内モデルの帽体形状(Internal Shape)は、比較的「丸型(Round Oval)」寄りで作られてはいますが、それでも真円に近いシェルの中に、四角く角張った日本人の頭を収めるのは至難の業です。具体的には以下のような現象が起こります。
典型的な不適合パターン
- 横幅(こめかみ)がきつい:ハチが張っているため、シェルの横幅限界に達してしまい、強い圧迫を受ける。
- 前後が余る:横幅に合わせてサイズを選ぶ(例:Lサイズ)と、今度は前後の長さが余ってしまい、額に指が入るほどの隙間ができる。
この「横は痛いのに、前後はガバガバ」という状態が、サイズ選びを非常に難しくしています。単純にサイズをMからL、LからXLへと上げていくと、こめかみの痛みは解消されるかもしれませんが、今度は頭全体をホールドする力が失われ、走行中にヘルメットがグラグラと揺れてしまいます。
さらに厄介なのが、アライのシェル剛性の高さです。アライは「かわす」ために、シェルを極めて強固に作っています。「スーパーファイバー」などの特殊素材を使用し、F1用ヘルメットのノウハウも投入されたそのシェルは、人力で広げようとしても微動だにしません。安価なヘルメットのように、使っているうちにシェル自体が多少たわんで馴染む、ということは絶対にないのです。「頭を守るためにシェルを絶対に潰れさせない」というアライの強固な意志が、皮肉にも、骨格が合わないユーザーにとっては「逃げ場のないきつさ」として立ちはだかることになります。
モデル別のサイズ感の違いを比較
一口に「アライのヘルメット」と言っても、実はモデルによって被り心地やサイズ感(特に被り口の広さ)は大きく異なります。アライは用途(レース、ツーリング、街乗り)に合わせて、内装の厚みや開口部の設計を細かく変えているからです。自分が検討している、あるいは持っているモデルがどのような特性を持っているかを知ることも重要です。
RX-7X(レーシングフラッグシップ)
アライの最高峰モデルであり、MotoGPなどのレースシーンでの使用を想定しています。そのため、時速300kmを超えるような超高速域でもヘルメットが絶対にブレないよう、頬から顎にかけてのホールド感が最強クラスに設定されています。「下からグッと持ち上げられるような強烈なフィット感」が特徴で、街乗りメインのユーザーからは「きつすぎる」「被るだけで耳がちぎれそう」という評価を受けやすいモデルです。こめかみ周りの空間もタイトです。
Astro-GX(アストロGX / ツーリングモデル)
もし、これからアライを買おうとしていて「きつさ」が心配なら、私は迷わずこのモデルを推します。「ツーリング特化」を謳うAstro-GXは、従来モデル(Astro-IQなど)と比較して、被り口(間口)を前後に5mm、左右に5mm拡張しています。「たかが5mm?」と思うかもしれませんが、ヘルメットにおける5mmは劇的な違いです。
脱ぎ被りのしやすさが圧倒的に向上しており、インカムのスピーカーホールやメガネ用スリットも標準装備されています。ホールド感はしっかりアライなのに、圧迫感はマイルド。「アライはきついから無理」と諦めていた人にこそ、試着してほしいモデルです。
Rapide-Neo(ラパイドネオ / ネオクラシック)
クラシックな外観で大人気のモデルですが、こちらはデザイン優先のため、口元のスペース(マウススペース)が比較的タイトです。息苦しさを感じる人もいるかもしれませんが、頭部全体の包み込み感は非常に評価が高いです。内装はRX-7Xに近いしっかりとしたホールド感がありますが、被り口はRX-7Xほど狭くはありません。
このように、モデルによって「どこがきついか」は異なります。もしRX-7Xがきつすぎると感じても、Astro-GXならジャストフィットする可能性は十分にあります。「アライ=全部きつい」と決めつけず、モデルごとの特性を理解して選ぶことが大切です。
アライのヘルメットサイズがきつい時の対処法

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「きついのは分かった。でも、もう買ってしまったこのヘルメットをどうにかしたいんだ!」
そんな切実な声が聞こえてきそうです。安心してください。アライのヘルメットは、ただ硬くて丸いだけではありません。実は、ユーザー自身が調整できるように、最初から「調整しろ(マージン)」が隠されていることが多いのです。
ここでは、自宅で今すぐできる無料の調整方法から、プロの手を借りる最終手段まで、効果の高い順に紹介していきます。これを実践するだけで、あの頭痛が嘘のように消えるかもしれません。
チークパッド調整で快適にする

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まず最初に試してほしいのが、頬の圧迫感を調整する「アジャスタブル機能」の活用です。これはRX-7X、Astro-GX、VZ-RAM、ラパイドネオなど、近年の主要モデルのほとんどに標準装備されていますが、意外と取扱説明書を読まずに知らないままの人が多い「隠れた神機能」です。
隠された「剥がせるスポンジ」を探せ
システムパッド(チークパッド)をヘルメットから取り外し、裏側のカバーをめくってみてください。中のウレタンスポンジが、実は一枚モノではなく、層状になっていることに気づくはずです。
この一番表面にあるスポンジ(約5mm厚)は、接着剤を使わずに仮止めされているだけなので、端から指でつまんで引っ張ると、「ペリペリッ」と綺麗に剥がすことができます。
調整の効果
- 片側マイナス5mm、左右合計で約10mmもの空間が生まれます。
- 頬の圧迫が減り、口の中を噛んでしまうトラブルや、インカム通話時の喋りにくさが劇的に改善します。
- 元に戻すことはできない(剥がすと再接着不可)ため、最初は片側だけ試すなど慎重に行うのもアリですが、きついと感じている人の9割は剥がして正解です。
「たった5mm?」と思うかもしれませんが、ヘルメット内部での10mmの拡幅は、サイズ表記で言えば「LサイズからXLサイズに変えた」のに近いくらいのインパクトがあります。追加パーツを買う前に、まずはこれを試してください。
メガネ着用時の圧迫対策と選び方
「コンタクトにするのは怖い、でもメガネだとこめかみが痛くて死にそう」。メガネライダーにとって、アライのタイトなフィット感は最大の壁です。しかし、これも「ヘルメット側」と「メガネ側」の両方からアプローチすることで解決可能です。
1. ヘルメット側の加工(スリット作成)
最もポピュラーなのは、メガネのツル(テンプル)が通るラインのスポンジに、切り込み(スリット)を入れることです。多くのプロショップでは専用の工具で綺麗に加工してくれますが、自己責任であれば、カッターナイフやハサミを使ってチークパッドのスポンジ部分に溝を作ることも可能です。
また、最新の「Astro-GX」などのモデルは、最初からメガネ用スリットが入った内装を採用しているため、加工なしでもスムーズに装着できます。
2. バイク専用メガネの選定
実は、痛みの原因の半分はメガネの形状にあります。普段使いの太いセルフレームや、硬い金属フレームは、ヘルメットの中では凶器になります。
| 推奨フレーム素材・形状 | 理由 |
|---|---|
| βチタン(ベータチタン) | 非常に弾力性が高く、圧力がかかってもグニャリと曲がって力を逃してくれるため、こめかみに食い込まない。 |
| ストレートテンプル | 耳に掛ける部分(モダン)が曲がっておらず、真っ直ぐな形状。ヘルメットを被ったまま差し込みやすい。 |
| 短めのテンプル | 「バイカーズグラス」など、耳の後ろまで回り込まない短い設計のものは、ヘルメット内装との干渉を最小限に抑えられる。 |
私のおすすめは、あえて「型崩れしてもいい、柔らかいサブのメガネ」をバイク専用に作ることです。最近は格安メガネ店でも弾力性のあるフレーム(Airframeなど)が手に入るので、それを使うだけで世界が変わります。
内装スポンジを剥がす裏技

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ここからが本題、多くの人が悩む「こめかみの痛み」への対処法です。実は、チークパッド(頬)だけでなく、頭の上半分を覆う「システム内装」にも、剥がせるスポンジが仕込まれていることをご存知でしょうか。
システム内装を取り外し、側頭部(こめかみが当たる部分)のパッド裏側を確認してください。ここにも、チークパッド同様に剥がせる調整用パッド(約4mm厚)が存在するモデルが多いのです(※モデルや製造時期によります)。
ピンポイントで「痛み」だけを取り除く
こめかみが痛いからといって、ヘルメット全体のサイズをLからXLに上げてしまうと、前頭部や後頭部まで緩くなり、安全性が低下してしまいます。
しかし、この「側頭部のスポンジだけ」を剥がせば、「前後はピッタリとホールドされているのに、痛いこめかみ部分だけ空間が広がる」という、理想的なフィッティング状態(アジアンフィット化)を擬似的に作り出すことができます。
これはメーカーが公式に用意している調整機能の一つですが、意外と気づかれていません。「サイズを上げようか迷っている」という人は、その前にこのサイドパッドの除去を必ず確認してください。
プロショップのフィッティング

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ここまで紹介したセルフ調整でも「まだ痛い」「しっくりこない」という場合、あるいは「自分で内装をいじるのは怖い」という場合は、迷わず「アライ・テクニカルプロショップ(Arai Technical Pro Shop)」を頼ってください。
ここは単なる用品店ではありません。アライ本社での研修を受け、専門的な知識と技術を持った「フィッティング・マイスター」が在籍している認定店です。
プロショップでしかできない「神調整」
プロショップでのフィッティングは、単にサイズを測るだけではありません。
- 詳細計測:頭囲だけでなく、頭の幅(横幅)や深さを専用器具で計測し、あなたの頭の「クセ」を見抜きます。
- パディング(積み増し):逆に「隙間がある部分」には、硬さの異なるウレタンを何層にも重ねて隙間を埋めます。これにより、頭全体で均一にヘルメットを支えるようになり、結果として局所的な痛みが消えます。
- 内装交換:標準より薄い内装、厚い内装への交換を、新規購入時であれば無料(または差額のみ)で対応してくれることが多いです。
ネット通販 vs プロショップ
ネットで数千円安く買うのと、定価だけどプロショップで完璧に合わせて買うの、どちらが得でしょうか?
私は断言します。「合わないヘルメットを被り続ける苦痛」は、数千円の節約では割に合いません。一度プロに合わせてもらったヘルメットは、何時間走っても重さを感じないほど快適です。アライの真価は、フィッティングして初めて発揮されると言っても過言ではありません。
アライのヘルメットサイズがきつい悩み解消

最後にまとめとなりますが、「アライ ヘルメットサイズ きつい」という悩みは、決して解決不可能な問題ではありません。
アライのヘルメットがきついのは、世界で最も厳しい安全基準の一つであるスネル規格などをクリアし、ライダーの頭を何としてでも守り抜くという、メーカーの良心と技術の結晶です。その「丸くて硬い」形状は、万が一の時にあなたの命を救うための必然的な形なのです。
しかし、だからといって痛みを我慢して乗る必要はありません。
- まずは、数時間被って「頬のパッド」を馴染ませる。
- それでもきついなら、「剥がせるスポンジ(頬・こめかみ)」を調整する。
- メガネユーザーは、フレームを見直す。
- どうしても合わない、または最高のフィット感を求めるなら、プロショップで調整してもらう。
このステップを踏めば、アライのヘルメットは「きつくて痛い鉄仮面」から、頭と一体化する「最強のパートナー」へと生まれ変わります。「自分の頭の形が悪いんだ」と諦めず、ぜひ内装の調整にチャレンジしてみてください。
あなたにシンデレラフィットするアライヘルメットが見つかり、これからのバイクライフがより安全で、より快適なものになることを心から願っています。


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