W650はクラシックな雰囲気と独自の乗り味で根強いファンを持つバイクです。
しかし一方で、「W650 不人気」といった検索をする人がいるように、不満や疑問を感じる声があるのも事実です。
本記事では、W650に対するネガティブな評価の背景にある不人気な理由3選や、実際に感じられる欠点についても触れていきます。
さらに、W650に見られる壊れやすい箇所や持病、耐久性に関する情報目を向けてみましょう。
また、中古購入を考えている方向けに、中古車での注意点や選び方も取り上げ、どんな人にこのバイクが向いているのか、おススメの人の特徴も紹介します。
最後に、W650と比較されやすいライバル車は何かもまとめていきます。
W650が「不人気」と言われる理由には誤解も多く含まれています。
この記事を通じて、W650の本当の魅力と注意すべきポイントを整理し、後悔のないバイク選びのヒントになれば幸いです。

この記事では以下のことがわかります。
- 不人気と言われる理由や背景
- よくある欠点や故障しやすい箇所
- プレミア価格や中古市場での評価
- 向いている人と比較されるバイク
W650が不人気の理由を徹底的に解説


バイクブロスより引用
- W650が不人気な理由3選とは?
- W650に見られる欠点について
- 壊れやすい箇所や持病とは
- 初期型 W650の不具合事例
- W800は不人気?後継モデルの評価
W650が不人気な理由3選とは?


イメージ画像:当サイトにて作成
KAWASAKIのW650は独自の魅力を持ったバイクですが、一部のユーザーからは「不人気」と見られてしまうこともあります。
ここではその理由としてよく挙げられる3つのポイントを紹介します。
デザインの好みが分分かれる
まず1つ目は、デザインの好みが分かれやすい点です。
W650は1960年代風のクラシックな見た目が特徴で、現代のスポーツタイプやネイキッドバイクとは雰囲気がまったく異なります。
このレトロなデザインを魅力と感じる人がいる一方で、古くさく見える、地味すぎるといった印象を持つ人も少なくありません。
デザインで選ぶバイクだからこそ、好みが合わないと選ばれにくくなります。
パワーが物足りない
2つ目は、加速やパワーに刺激が少ないことです。
W650のエンジンは、のんびり走ることに向いた特性になっています。
日常使いやツーリングでは快適ですが、スピード感やスポーツ性を重視するライダーにとっては物足りなく感じられることもあります。
特に大型バイクに迫力を求める人には、控えめな性能と映るかもしれません。
コスパ的にどうか
3つ目は、価格と装備のバランスに関する不満です。
W650は質感の高い造りが魅力ですが、そのぶん新車時の価格もそれなりに高く、標準装備も最小限にとどまっています。
ABSやトラクションコントロールといった現代的な安全装備がない点をマイナスに感じる人も多く、他のバイクと比較されたときに見劣りしてしまうケースもあります。
このように、W650が不人気と言われる背景には、見た目・走行性能・価格の3つが大きく関係しています。
どれも好みによる部分が大きいですが、逆に言えば、これらがピッタリ合えば「唯一無二のバイク」になるとも言えるでしょう。
W650に見られる欠点について


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W650は長年にわたって支持されてきたクラシックバイクですが、もちろん欠点もいくつかあります。
購入を検討している人は、こうしたマイナス面もしっかり理解しておくことが大切です。
最初の欠点は、取り回しの重さです。
W650は乾燥重量で190kg以上あり、見た目以上に重たいバイクです。
信号待ちでの足つきや、駐車場での押し引きのときにその重さを実感することになります。
とくに初心者や体格が小さい方にとっては、大きな負担になる可能性があります。
次に挙げられるのが、キャブレター仕様による扱いの難しさです。
W650は電子制御のインジェクションではなく、キャブレター式を採用しています。
そのため、冬場はエンジンがかかりにくくなったり、長く乗らなかった後にはガソリンの詰まりが起きたりします。
定期的なメンテナンスや知識が求められる部分です。
また、高速走行や長距離走行に向いていないという声もあります。
W650は中低速でのんびり走る設計になっており、高速道路で長時間走るとエンジン音や振動が気になってきます。
振動で手がしびれる、長距離では疲れやすいといった点をデメリットと感じる人もいるでしょう。
さらに、収納スペースがほとんどないという実用性の低さも欠点のひとつです。
シート下にわずかな空間がある程度で、ちょっとした荷物を積むには工夫が必要です。
通勤や買い物に使いたいと考えている人には、少し不便に感じられるかもしれません。



これらの点から、W650はどちらかというと「楽しむバイク」であり、利便性や性能を重視する人には向いていない部分があると言えます。
壊れやすい箇所や持病とは


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W650は基本的に信頼性の高いバイクとして知られていますが、長年乗っていると「壊れやすい」と言われる箇所や、いわゆる「持病」とされる弱点もいくつかあります。
しっかり把握しておくことで、後悔のないバイク選びにつながります。
発電系のトラブル
まず最もよく知られているのが、発電系のトラブルです。
特にステーターコイルという部品が弱点として知られています。
これが劣化すると、エンジンがかからなくなったり、走行中に電気系統が不安定になったりします。
古い個体ほどこの症状が出やすく、修理には数万円かかることもあるため注意が必要です。
キャブレターのトラブル
次に多いのが、キャブレターのトラブルです。
W650はキャブ車のため、長期間放置してしまうとガソリンが腐って内部が詰まり、エンジンが不調になることがあります。
乗る頻度が少ない人は、ガソリンの抜き取りや清掃など、日ごろから手間をかける必要が出てきます。
サビに注意
また、サビにも注意が必要です。
特にマフラーやメッキパーツはサビが出やすく、放っておくと進行が早くなります。
雨の日の走行や、屋外保管が多い人ほど、サビ対策をしっかり行うことが求められます。
純正マフラーは高価なので、劣化させないよう気をつけましょう。
メーター類のトラブル
その他にも、メーター内の曇りや、ニュートラルランプがつかなくなるなど、細かな電装トラブルも報告されています。
走行に大きく支障はないものの、気になる人にとってはストレスになるかもしれません。
このように、W650には長く付き合ううえで注意すべきポイントがいくつかあります。



ただし、これらの症状はある程度メンテナンスで予防できます。
定期的な整備を行えば、安心して長く乗り続けることができる一台です。
初期型 W650の不具合事例


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W650の初期型モデルは、1999年から2000年代前半に販売されていた車両で、今となっては20年以上前のモデルになります。
このため、年式なりの劣化や、初期ロット特有の不具合がいくつか報告されています。
まずよく知られているのが、電装系の不調です。
中でもメインハーネス周辺の接触不良や、ニュートラルランプが正しく点灯しないといった症状は、初期型によく見られます。
これが起きると、発進のときにエンジンがかかりづらくなったり、インジケーターが誤表示することがあります。
次に目立つのが、クラッチワイヤーの張り調整に関するトラブルです。
初期型はワイヤーの取り回しがややタイトな設計になっており、使い方や保管状態によってはワイヤーが固着したり切れやすくなったりします。
クラッチが重く感じた場合は、早めの交換や注油が必要です。
また、キャブレターのセッティングがやや不安定な個体も多く見られます。
とくに寒い季節にアイドリングが安定しなかったり、エンジンのかかりが悪くなったりすることがあります。
これは燃調が薄めに設定されていたことや、古くなったキャブパーツの劣化が原因です。
加えて、サイドスタンドスイッチの不具合も、初期型では珍しくありません。
このスイッチが正常に作動しないと、スタンドを立てたままギアを入れたときにエンジンが止まってしまうなど、安全装置が逆にトラブルを生むことになります。
このような初期型の不具合は、年式が古いゆえのものが多く、メンテナンス次第で予防や対策が可能です。
中古車を購入する場合は、年式だけでなく過去の整備歴にも注目することをおすすめします。
W800は不人気?後継モデルの評価


W800はW650の後継モデルとして登場し、より現代的な仕様を取り入れたモデルですが、「不人気」と言われることも少なくありません。



それはなぜなのか、W650との違いも含めて見ていきます。
まず、W800は外見こそW650と似たクラシックスタイルですが、排気量は773ccにアップし、インジェクションを採用するなど、現代の環境基準に対応した設計になっています。
これにより、エンジンの始動性や燃費は向上しました。
しかし、クラシックな乗り味を重視していたW650ファンからは、
「電子的になりすぎた」
「味がなくなった」
といった声も上がっています。
また、W800の車重はW650よりもやや増えており、取り回しに苦労するという意見もあります。
特に街乗りやツーリングでの扱いやすさを重視する人にとっては、重量増が気になるポイントになっているようです。
さらに、価格面でも不満が出やすい点があります。
W800は安全装備や排ガス対応のために製造コストがかさみ、そのぶん新車価格も高めに設定されています。
その結果、「W650よりも高いのに、思ったほど進化していない」と感じる人も多いようです。
一方で、W800にはW650にはないメリットもあります。
インジェクションによる安定したエンジン性能や、ABSの標準装備は、安全面や快適性において大きな強みです。
つまり、昔ながらの味を求める人には物足りなく感じられますが、実用性や安心感を重視する人には評価されています。
このように、W800が不人気と言われる背景には、旧モデルとの比較や価格帯の問題があります。
ただし、求めるポイントが明確なら、W800を「優れた後継モデル」として選ぶ価値は十分にあるでしょう。


W650 不人気だが評価される魅力とは


初期型W650:バイクブロスより引用
- W650の優れている点を紹介
- W650はプレミアで値上がり傾向?
- W650の10万キロ?30万キロ?走行寿命
- 中古車での注意点と選び方
- W650がおススメの人とは?
- W650のライバル車は何がある?
W650の優れている点を紹介


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W650は、見た目の美しさと作りのていねいさで評価されています。
クラシックなデザインと、空冷バーチカルツインエンジンの組み合わせが、今ではあまり見られない「昔ながらのバイクらしさ」を感じさせてくれます。



まず大きな特長として、エンジンの鼓動感があります。
W650は、360度クランクという独特な構造を使っていて、走っているときの「トコトコ」という心地よい振動が味わえます。
最近のバイクはスムーズすぎて物足りないという人には、ちょうどいい刺激になるでしょう。



それから、メンテナンス性の高さも魅力のひとつです。
キャブレター式で構造がシンプルなので、バイクに詳しくない人でも少しずつ自分でいじれるのが楽しいポイントです。
DIYで整備を覚えたいという人にも向いています。



さらに、見た目の完成度も高いです。
タンクの形やメッキの使い方など、細かいところまでクラシックバイクらしさが出ていて、バイクに詳しくない人からも「かっこいい」と言われることが多いです。
こうした魅力のおかげで、W650は「最新じゃないけど愛着がわくバイク」として、長く乗りたいと思う人に選ばれています。
W650はプレミアで値上がり傾向?


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最近、中古市場でW650がプレミア価格になりつつあります。
新車ではもう手に入らないことや、生産終了から時間が経ったことで、きれいな状態の車両が少なくなってきているためです。
とくに人気が高いのは、初期型や限定カラーのモデルです。
状態が良く、走行距離の少ない個体は、数年前よりも価格が1.5倍近くになっていることもあります。
中古相場を見ていると、20年以上前のバイクとは思えないほどの値がついていることがあります。
なぜここまで上がっているかというと、W650には「今のバイクにはない魅力」があるからです。
たとえば、空冷エンジンの味わいや、アナログな操作感など、昔ながらの乗り味を大切にしたい人からの需要が高まっているのです。
また、新型バイクの電子化が進み、手軽さや快適さが重視される一方で、あえて手間のかかるW650を選ぶ人が増えてきたのも理由のひとつです。
手間がかかるからこそ、乗るたびにバイクとのつながりを感じられる。
それが価値につながっているとも言えるでしょう。
このように、W650は「趣味性の高い乗り物」として見直され、今後もしばらくは高値を保つ可能性があります。
W650の10万キロ?30万キロ?走行寿命


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W650は、ていねいにメンテナンスを続ければ10万キロ以上も走れる丈夫なバイクです。
中には30万キロを超えても現役で走っている車両もあります。
もちろん、使い方や管理のしかたによって差はありますが、長く乗れる設計がされているのは確かです。
W650のエンジンは、空冷バーチカルツインというシンプルで丈夫なつくりです。
回転数を上げすぎない設計なので、エンジンへの負担も少なく、長寿命につながっています。
また、構造が単純な分、定期的な整備をすれば内部の状態を保ちやすいです。
ただし、消耗品やゴムパーツはどうしても劣化します。
チェーンやスプロケット、タイヤやブレーキまわりなどは、走行距離に関係なく点検と交換が必要です。
長く乗り続けるなら、オイル管理と日常点検をしっかり行うことが大切です。
それから、長距離を走っている個体ほど、エンジンオーバーホールのタイミングを見極める必要があります。
もしエンジン音が変だったり、パワーの出方に違和感がある場合は、早めに専門店でチェックを受けたほうが安心です。
このように、W650はしっかり手をかけてあげれば、20万キロ、30万キロと乗り続けることも夢ではありません。
まさに「育てがいのあるバイク」と言えるでしょう。
中古車での注意点と選び方


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W650を中古で買うときは、いくつか見ておきたいポイントがあります。
見た目がきれいでも、中身がしっかりしていないこともあるからです。
まずチェックしたいのは「サビの有無」です。
W650はメッキパーツが多いので、屋外保管されていた車両だとサビが目立つことがあります。
とくにマフラーまわりやフレーム下など、見えにくいところをよく確認しましょう。
次に大事なのは「エンジンの音と始動性」です。
セルでエンジンをかけたとき、違和感のある音がしたり、かかりにくい場合は要注意です。
エンジン内部に問題があるか、バッテリーやキャブレターの整備が行き届いていない可能性があります。
走行距離にも注目したいところですが、W650は長く乗れるバイクなので「距離が多い=悪い」とは言い切れません。
それよりも、定期的な整備記録が残っているかどうか、消耗品がきちんと交換されているかを確認した方が信頼できます。
また、年式によって細かい変更点もあるため、なるべく情報を集めて自分の希望に合ったモデルを選ぶと安心です。
たとえば、リアブレーキの変更や、カラーリングのちがいなど、知っておくと後悔が少なくなります。
お店選びも大事です。
W650に詳しいショップや、整備に力を入れている店を選ぶことで、購入後のトラブルも減らせるでしょう。
W650がおススメの人とは?


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W650は、ただ移動するための乗り物というより、「バイクを楽しみたい人」にぴったりの1台です。
見た目や音、乗り心地など、五感で味わえるポイントがたくさんあるからです。
まずおすすめしたいのは、クラシックスタイルが好きな人です。
W650は昔のバイクを思わせるデザインで、タンクの形やサイドカバーの雰囲気までレトロに仕上がっています。
流行とはちがう、自分の好みを大切にしたい人にはちょうどいいと思います。
次に、自分でいじってみたい人にも合っています。
キャブレター式で構造がシンプルなので、整備やカスタムの楽しさを味わいやすいです。
バイクに詳しくない人でも、少しずつ学びながら付き合っていけるのがW650の良さでもあります。
それから、「急がない走り」が好きな人にもうれしいバイクです。
スピードよりも、ゆったりと風を感じながら走ることに向いているので、ツーリングや休日の街乗りがメインという人にはぴったりです。
反対に、スポーティな加速を求めている人や、高速道路を多く使う人には少し物足りなく感じるかもしれません。
そのぶん、のんびりと自分のペースでバイクを楽しみたい人には強くすすめられます。
W650のライバル車は何がある?
W650とよく比べられるライバル車は、同じようなクラシックスタイルや乗り味を持ったモデルたちです。
それぞれにちがった良さがあるので、どれを選ぶかは好みによって変わってきます。
まず代表的なのはヤマハのSR400です。
シンプルで軽い車体にキックスタートのみという、昔ながらの仕様が人気です。
エンジンの音も味わい深く、長年にわたって愛されてきた名車です。
W650に比べると軽くて扱いやすく、ソロツーリングが好きな人に向いています。


次にあげられるのがホンダのCLシリーズやCBシリーズです。
これらもクラシカルな見た目と、やさしい乗り味が魅力です。
特にCB1100は、W650よりも排気量が大きくパワーもありますが、落ち着いた雰囲気で近い方向性を持っています。


トライアンフのボンネビルシリーズも見逃せません。
イギリス発の伝統あるブランドで、W650開発時にもボンネビルを参考にしたとも言われています。
デザインや乗り味に共通点があり、海外製バイクを視野に入れる人には魅力的な選択肢です。
これらのバイクも、ただ移動するためだけでなく「バイクと向き合って楽しむ」タイプの人に合っているという点では、W650と似た魅力を持っています。
どれを選ぶかは、見た目の好みやエンジンの感じ方で決めるのがよいでしょう。
W650が不人気とされる理由とその実態まとめ
- レトロなデザインは好みが分かれやすい
- 加速やパワーが控えめで刺激に欠ける
- 安全装備が少なく価格とのバランスに不満が出やすい
- 重量があり取り回しがしんどいと感じることがある
- キャブレター仕様で寒冷時の始動が難しい場合がある
- 高速走行では振動が強く長距離には不向き
- 荷物の収納スペースが少なく実用性に欠ける
- 発電系トラブルが発生しやすく修理費がかかる
- 長期放置でキャブ詰まりが起こるリスクがある
- メッキ部分などにサビが出やすく対策が必要
- 初期型ではクラッチワイヤーや電装の不調が報告されている
- 後継モデルW800は装備が増えた分重くなり評価が分かれる
- 空冷エンジンの鼓動感やシンプル構造は高評価されている
- プレミア価格化により中古市場での価値が上がっている
- しっかり整備すれば30万キロ近く走る耐久性がある
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